大晦日の夕方から電車でびわ湖ホールに向かった。友人K(50歳代女性)が合唱団員として出演するというので聴きに行くことになったのだ。おまけに喪中につき初詣はしないのだが、大津に出たついでに石山寺にお参りに出かけるのも一興かな、と思った次第。午後8時前に京都駅に着き、ここで夕食。マクドナルドは相変わらず混んでいるし、回転寿司屋は行列。スパゲティー屋は大晦日で早くに閉店。意外なところにそば屋があり、年越しそばを食べることにした。
八つ橋をみやげで売っている奥に小ぶりな店があった。「そば処 為治郎」席が空くまで少し待ったがカウンターに着席。せっかく京都で食べるので、にしん蕎麦(大盛り)にした。
食べ慣れない味だが、これが本日の晩ご飯。まずますのおいしさだ。左に写っているのは「本家西尾八つ橋」の袋。こちらの経営で、食後に一口どうぞ、ということだろうが、食べずに持ち帰った。お代は大盛り+150円で1150円なり。
JR京都駅から大津駅に移動する。幸いなことにびわ湖ホール行きの無料送迎バスが駅前で待っていた。ホール開場の午後9時少し前に到着。遠いと思って、なかなか来たことがなかったが、これは神戸文化ホールや松方ホールに行くより近いかも。自宅から2時間圏内だ。
席はB席(4000円)を取ったのだが、3階の中央のブロック5列目だ。しばらくすると外から拍手や楽器の音が聞こえてきて、なんだろう?と思ったが、1階ホワイエで行われている「ウェルカム・コンサート」だった。聴きに出て、開演前に席に戻るとかなりの入りになっていた。僕がチケットを取ったときはまだまだ席に余裕があったのだが、4階席まで「ほぼ満席」状態だ。
定刻に来年(2019年)没後150年の記念の年になるH.ベルリオーズの序曲「ローマの謝肉祭」でコンサートが始まった。指揮はびわ湖ホール芸術監督の沼尻竜典(りゅうすけ)氏、オケは大阪交響楽団だ。ベルリオーズの管弦楽は華やか・きらびやかでいいね。こういう演奏会にふさわしい。そして2曲目はM.ブルッフ作曲のヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調、ソリストは戸田弥生さんだ。名前は聞いたことがあるけど… と思っていたが、演奏を聴くとすごいヴァイオリニストであることがわかる。
それにしても音響の良いホールだ、ヴァイオリン・ソロの音も3階席までビンビン飛んでくる。昔ニューヨークのカーネギーホールのかなり上の席(たぶん4階席)で小澤征爾指揮、ボストンの交響楽団の演奏が湧き上がるように聞えたのを思い出した。たしかその時の最初の演目はプロコフィエフの『ロミオとジュリエット』。
ブルッフの協奏曲を堪能したところで休憩になり、1階では「お楽しみ抽選会」。スポンサーからの商品や宿泊券・食事券が出ていたが、子どもがくじをひいただけで、当選発表は後になるという。
(つづく)
最近のコメント