さて、最後のカテゴリー「混声合唱」の部。人数無制限で大合唱団が数多く出演する。午後2時開演で20団体の演奏終了予定は午後7時前だ。一番人気のカテゴリーで、チケット販売開始1時間で予定数完売!だったと思う。T君はに取ってもらった席は2階席の後方、M列の中央から右寄りだが視界は良好。審査員席は2階席前方中央にある。余談だが、席に着く前にトイレに行ったところ、大学グリー時代に指導してもらったS先生(関西合唱連盟理事長)に遭遇した。僕は洗面台でデンタルフロスを通していたのだが、鏡で先生の姿を見てご挨拶した。1年生の時からスペシャル・ステージで指揮棒を振ってもらったし、3年生の時は関西合唱コンクールで3位銀賞という成績を収めることができた。昨年の鳥取でもエレベーターで二度会ったが、相変わらずスーツなどは着用されず黒シャツにジャケット姿、おしゃれでお元気そうだった。
常連組に交じって初出場の神奈川県「やえ山組」の Poulenc "Salve Regina" はテンポがかなりゆっくりの解釈。自由曲も『人間の顔』から IV.「お前、耐えるもの」と V.「昼は私を驚かせ、夜は私を怯えさせる」を演奏。さながらプーランク祭で破綻のない演奏だし僕としては聴いていて楽しい。おまけ?に谷川俊太郎=三善晃の「地球へのバラード」から『私が歌う理由』も歌ったが、審査結果は銅賞とかなり厳しい。三善晃の曲を歌う合唱団が多いが、詩とともに曲にも力を感じる。『人間の顔』も詩は Paul Eluard だしなぁ…
続く新潟の「ユートライ」も初出場。三善晃のG3『子どもは……』と Ivo Antognini というスイスの現代作曲家の聖歌2曲。「やえ山組」と同じく30名規模のアカペラ混声合唱で聴きやすかったが、ここも結果は銅賞。プログラムを見返すと、常連組の大分「ウィステリア・コール」と北海道「Baum」(いずれも銅賞)も自由曲で Antognini の "Canticum Novum" という同じ聖歌を歌っていた。最近の流行りですかねぇ?
関西(大阪)の「ことのは」はG4『まぶしい朝』と松本望作曲の「二つの祈りの音楽」より『夜ノ祈リ』(宗左近作詞)。高嶋昌二さんの指揮だが、「ことのは」らしい選曲ですね。銀賞でした。
埼玉の "scatola di voce" はアカペラで G1 と Daniel Elder "O magnum mysterium" と Jake Runestad "Alleluia" を演奏。"Alleluia" は好感が持てた。ここも銀賞です。その次の千葉 "Voce Armonica" も30人程度の団だが、ピアノ伴奏付きでG4『まぶしい朝』と三善晃の「レクイエム」から [ I ]を(あの?)新垣隆によるピアノリダクションの伴奏で演奏。インパクトのある曲だったなぁ… 見事に金賞でした。
ここで休憩に入り、この記事も長くなるので、ひとまず切ります。(つづく)
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