第2日の11/26(日)、この日T君は所用のため僕一人でコンクールを観戦する。前夜は東京芸術劇場から徒歩数分のビジネスホテルに宿泊した(この夜の食事等については別記事で上げる予定。
座席は一階席後方のR列の右寄り席。この日も朝10時半の開会で審査員の紹介があったが、見上げると二階席中央から起立してお辞儀をする先生方の顔が見えた。しかも前方が通路で、並んだ席の左端と出入りに好都合だ。ステージは遠くに見えるが文句はない。なお、司会者から紹介があったが、正面中央のパイプオルガンが初日と違うモダンタイプに「回転」していた。コンクールではオルガンは使用しないのだが、違った雰囲気は味わえた。2種類のオルガンについては東京芸術劇場のHPで解説されている↓
https://www.geigeki.jp/house/organ.html
さて、同声合唱の部は東京の「創価学会しなの合唱団」の演奏から始まった。男声合唱だが、課題曲はM3、自由曲は木島始・信長貴富コンビの作品で「起点」からピアノとパーカッションの入った曲(Ⅲ. 飛ぶものへの打電)。ハーモニーがそろっていて好ましい感じだったが銀賞。 次の女声、四国香川からの "monosso" が金賞2位だった。指揮者の山本啓之氏は混声の”MODOKI"(佐賀)を指導されている。F3『再会』(萩原英彦)、これまた信長曲の『百年後』は充実したハーモニーを響かせてくれた。
続く "Coro Piace"(岡山)も自由曲は信長貴富が与謝野晶子の詩に曲をつけたもの。ちょっと飽きてくるなぁ。女声18名だが、アルトがやたら強い。銅賞だったが、声のバランス・表現力とかが評価されたのか? 次の関西代表 "Clarice"(大阪)はこのホールで響くホルンが効果的。Johannes Brahms の『フィンガルの歌』は女声合唱とピアノ伴奏・ホルン2本で趣向が変わって聴いていて楽しめる。結果は銅賞だったけど… そうだ、「男性」が2~3人混じっていた、とメモしていた。
「お江戸コラリアーず」は金賞4位。Poulenc の課題曲と、あの『落下傘』(金子光晴/高嶋みどり)。人数が多いからまとめるのが大変だろうなぁ… 僕らも学生時代に90名レベルの男声合唱をやったが、懐かしい。もちろん「お江コラ」と比較するのはおこがましいけど…
佐賀県の "Chœur Nature"、福島県の「合唱団 L'Alba」はともに女声の実力派で課題曲はF4:鈴木輝昭の『朱の小箱』。自由曲は池辺晋一郎、石島正博による日本語のアカペラ曲とすべて無伴奏だ。聴かせるねぇ~。両方とも銀賞でした。
北海道のHBS少年少女合唱団でちょっとホッとして、再び神奈川県の "La Pura Fuente" という女声合唱団。F4と同じ鈴木輝昭作曲の「詩編」からの曲だ。選曲も各団体(というか指揮者)が苦心して考えるんだろうなぁ。ここは金賞3位。
トリの愛知県 "Voci Brillanti" は雨森文也氏指揮で金賞1位!! 4年連続出場で過去3年間金賞を守っていたが、4年ぶりの部門一位ということのようだ。ここはピアニストを入れた演奏ですね。F3:『再会』(矢澤宰作詞・萩原英彦作曲「光る砂漠」から)だが、自由曲も同じ組曲から『早春』と『ほたるは星になった』を演奏。ピアノ伴奏の引き締まった演奏だったかな?
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