最近よく通っているのが京都・岡崎にある「細見美術館」だ。私設の美術館で、ちょっと「敷居が高い」感じがして、じつは初めて入館するときは恐る恐るだった。きっかけは大きな話題になった『春画展』。2015年に東京の永春文庫(元首相の細川護煕氏が理事長)で開催されたものが京都・細見美術館に巡回(2016年2月~)してくるというので注目していた。「友の会」年会費は3000円で、入館料1500円(前売りは1300円)なら展示替えもあるから二度三度見たいし、これだけで元がとれる。じつは『春画展』は大人気で建物の外に大行列ができ、閉館間際でも混雑していてゆっくり鑑賞、というわけにはいかなかったのだが・・・
その前に確か、新春=お正月をテーマに日本画の展示会をやっていたので1月中に会員となって、伊藤若冲などの掛け軸などを見たと記憶している。ここは近くの公立美術館のように大きな建物ではなく、小さなビルの3フロアを使って展示するのだが、スペースが限られているのでこぢんまりした展示会になる。だが中身が濃いし、いわゆる「細見コレクション」は立派だ。
それと、今年になって京都国立近代美術館も金・土曜日の開館時間を夜8時まで延長するようななった(夏の間はなんと9時まで延長するという)が、それまでは夕方5時で閉館だった。これでは6時15分から丸太町でのコーラスの練習まで時間調整が必要だったのだが、細見美術館は午後6時まで開館しており、近代美術館→細見美術館の掛け持ちコースで美術鑑賞ができた。
今年はすでに「鈴木其一~江戸琳派の旗手」「アール・ヌーヴォーの装飾磁器」「杉浦非水~モダンデザインの先駆者」を鑑賞した。これからは「古裂(こぎれ)に宿る技と美~ぎおん 齋藤コレクション」http://www.emuseum.or.jp/exhibition/ex054/index.html という渋そうな展示会だ。
開催は8月20日までなので、暑い夏の昼間、冷房の効いた展示室で目を楽しませ、コーラスの練習前に英気を養いたいと思っている。
最近のコメント