また話は横道にそれるが、高校生時代も家で結構TVは見ていた。そのうち記憶に残っているのが、NHKの銀河テレビ小説『黄色い涙』である。平日の夜、ニュース番組が終わった後の10時ごろに放映していた。さっきネットで調べると 1974年11月25日~12月20日の間に放映されている。とすると、僕が高校1年生の時だ。話の筋は良く憶えていないのだが、森本レオ、下條アトム、岸辺シローといった個性派俳優が若者たちを演じていた。 しっかりと憶えているのは(たぶん)エンディングで流れる小椋佳の音楽。
「こぼれ松葉をかき集め おとめのごとき君なりき、 こぼれ松葉に火をはなち わらべのごときわれなりき。」
という佐藤春夫の詩に小椋佳が曲をつけている。後日、佐藤春夫の詩集(文学全集のうちの1冊)を買った。たぶん家のどこかに眠っているだろう。この曲、すごく優しい歌なのだが、いまYouTubeで聴いてみると小椋佳の声が恐ろしく若い。最近ではTVでもコンサートの映像が流れるが、この当時はレコードを買っても彼の顔写真はなく、どんな人物だか分からなかった。たしか、現役の(第一勧業銀行の)銀行マンだったんだよなぁ。
吉田拓郎やボブ・ディランが歌うようなフォークのメッセージ・ソング(やっぱり『風に吹かれて』!)に惹かれた時期だったが、こんなロマンティックな歌も好きだったなぁ… いまでも基本的にはそうです。
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