今日6月25日は親友Tの誕生日だ。生きていれば62歳だが、残念ながら7年前の11月にガンで亡くなった。
昨日行った散髪屋でも彼のことを理容師さんに話したが、本当にいい奴だった。少なくとも僕にとっては…
高校2年生の時に同じクラスになったが、彼は目立たないが、他人に対する気配りが良くできた。共通の友人の中でも彼とは特に親しい関係を長年にわたって続けた。高校を卒業しても同じ大学を目指して京都の予備校に通学し、朝は同じ電車で通った。一番前の車両の一番前のシートだっけ。どんなことでも話せる相手だったし、時には互いに批判することもあるぐらい、やっぱり生涯一番の「親友」だった。
何度、君は僕の引っ越しを手伝ってくれたんだい!! 神戸の下宿まで、二年後にアパートに引っ越すとき、引き払って自宅に帰るとき。結婚して吹田のハイツに引っ越すときも、大阪市内の伯父さんの家に立ち寄り、小さな冷蔵庫を積んで行ってくれた。背格好が似ていたので、生涯3度しかしたことのないスキーのゼミ・ツアーでスキーウェアを貸してくれた。グリークラブの演奏会もほぼ毎回足を運んでくれた。
君は甘いマスクで年上の女性にもモテたので、某音楽大学の卒業演奏会に僕も誘われて行ったね。珍しく君が「一緒に行ってくれ」と頼んできた。君は彼女に花束を贈ったっけ。
社会人になっても僕の演奏会に奈良・京都に足を運んでくれた。いつも「アンコール曲が一番良かった」と言ってくれた。
そんなことを今でも良く思い出す。7年前の今日は、一時帰宅していた(電話口の向こうで飼い犬の鳴き声がしていた)のに。その日の食べたものがお腹に良くなくて、救急車で病院に戻り「九死に一生を得た」というエピソードもあったね。その年の11月のある日、君は突然あの世に行ってしまった。「お前は特別だから」と、面会謝絶の病室にも入れてくれたのに。僕は命日なんか覚えていたくないんだ。君はいつまでたっても僕と同い年だから…
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