カナダの生命保険に入っている。Manulife(マニュライフ)という日本にも進出している生命保険会社だが、僕がカナダで仕事をしていた1998年に契約した。
当時はまだ Manulife に買収される前の MARITIME LIFE という生命保険会社の Intrepid II という商品だ。菊池さんというカナダの大学を出た日本人(お父さんは『南極物語』に出てくる犬の世話をした越冬隊員!)が Vancouver で保険代理業をやっていて、Toronto にもオフィスを持っていた。当時 僕は39歳だったが、タバコを吸わない(その6年前から止めていた:唾液検査でパス)かわりにコレステロールや肝機能の数値が悪かった(Nurse が会社に来て採血した)ので、保険年齢45歳という設定で保険料が決まった。単純に保険の引受け Yes/No ではない公平で合理的な制度だね。
こどもは小学生だったので死亡保険金は60万カナダドル。当時の換算だと日本円で約5千万円と、日本の生命保険でも働き盛りの男性なら定期特約でありそうな金額ですね。保険料は月額 C$504.80 と約4万3千円、年間6千ドル=約50万円で結構な金額だが、このうちの一部が運用に回され、その成績次第では17年で保険料の払い込みが不要になる(運用利回り年 7.50% が前提)との試算が示された。そして死亡保険金にプラスされる積立金がどんどん雪だるま式に膨れ上がってゆく… ユニバーサル保険という生命保険と投資を兼ねる金融商品らしい。
実際には、そんなうまい話にはならなくて、日本に帰国後の2002年にはITバブル崩壊で株価が下がり、2008年秋にはリーマン・ショックが起こりエラいことになる。僕は余資運用の方法を「米国株 50% / カナダ株式 50%」で運用指示していた。だからマイナス運用で「積立金が目減りする」という事態も起こったのだ。
娘も就職して一人前になったことだし、保険料の負担も大きいので、死亡保険金を60万ドルから 1/4 の15万ドルに減額したのが 2016年の3月。これで年間保険料は C$1,552 となった。月額にして1万円ちょっと、これで死亡保険金が12百万円プラスアルファならリーズナブルでしょう? ところで、運用方法は2014年から低利安定のカナダ国内債券も4割組み込んでいたのだが、その後の米国株式市場の上昇を受けて、2018年(2年前)から 米国株式(S&P500) 50%: カナダ株式 30%: カナダ債券 20% に変更している。これらの手続きは、Vancouver の Kikuchi Insurance Agencies に電子メールで書類のPDFファイルを添付して手続きしてもらっている。これは便利なシステムである。
ただ、保険料はカナダの銀行 Canadian Imperial Bank of Commerce (CIBC) の小切手を保険会社 Manulife(または代理店の Kikuchi)に半年に一度郵送するのだが、その資金はCIBCに送金して用意しておかなければならない。これが最近ちょっと面倒なことになってきている。
(つづく)
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