新型コロナウイルス感染拡大に思う（その４）: アメリカのジャーナリズム(続き)

The New York Times 電子版の最新分析記事がすごい!　3/22付で "How the Virus Got Out" (どのようにウィルスは流出したのか?) と題して、アニメーションというのか? 動きを持った図解付きで記事を書いている。

（僕もスマートフォンじゃないと地図などのアニメーションがうまく再生できない。PCじゃ難しいかも？）

事の起こりは11百万人都市・武漢の海鮮市場。すぐ近くに毎日数万人が利用する鉄道の駅がある。最初の４件の感染が12月末には何十人もの新型肺炎患者を発生させていた。この時点で実際には1000人以上に感染が拡大していたかも…　そして中国政府は12/31に初めてWHOに報告したが、「この病気は予防可能で制御可能である」という声明を出した。

タイミングが最悪なのが、春節の帰省のため1月1日だけで少なくとも17万5千人が武漢を離れている…　そして移動制限が出された21日までの３週間で約７百万人が武漢を出ており、このうち数千人が感染していた、と記事は書いている。北京・上海はじめ中国全土への感染拡大、空路で世界中への移動、こういうことが具体的に図解されている。

すごいもんだなぁ… NY Times は。日本のメディアではここまでできないだろうなぁ。中国政府はこの記事にも反発するかな?