昨日はお天気が安定してポカポカ陽気になり、昼前から意を決して奈良国立博物館に出かけた。『国宝の殿堂 藤田美術館展』が開催されていて、その目玉は《曜変天目茶碗》である。近鉄奈良駅から多くの観光客をかき分け、博物館(東大寺の近く)にたどり着いたのは12時半頃。チケットを買うのは数人待ち: 京都近代美術館の友の会会員なので団体割引料金で入れる。それでも1300円だ。
さて2階の会場に入ると結構な人がいる。展示品を見るのに行列ができるぐらいだが、いつものように後方からのぞき込んで、時間を節約する。ところが第1会場中央にはぐるぐる巻の行列ができていた。これは《曜変天目茶碗》を間近で見るためのもののようだ。暗くなっている中央の展示コーナー入り口から遠目に見ると、ガラスケースの中に件の茶碗が飾られライトを浴びている。外の案内板を見ると、列に並ばずともロープの外から鑑賞することはできるようなので、持参した単眼鏡を首からぶら下げ近づいてみた。
これがそれ( http://bustuyoku.hatenablog.com/entry/2016/08/28/043206 から引用)なんですが、中国南宋時代の名品で国宝です。
奈良国立博物館では光を浴びたところが青く輝く感じ。ケースの1mぐらい後方からロープ越しなので、こんなアングルではなく斜め上から見る感じ。
それでも十分美しさは感じられた。都合3回見させてもらって合計10分間ぐらいはケースの前に立ち、前で見る人の隙間から鑑賞した。行列に並ぶと1時間以上かかって1分間ぐらいしか間近で見られないのではなかろうか? 今回はこれで良しとしたい。
書を含め多くの「国宝」が出展されているが、もうひとつ気になったのが第2会場の《仏功徳蒔絵経箱》ですね。これは平安時代後期の作とのこと。
仏具だが美しく、まさに美術品。
いろいろ堪能して、帰り際には春期公開中の庭園を少し散策。秋の正倉院展に時期は少し混み具合がましな夕方を狙っていくので、建物を出て庭園を見るのは初めて。中華系の女子3人組も茶室前で記念写真を撮っていたなぁ…
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