この3人客のうち30歳ぐらいの男性が黒髪の外国人、同年代の日本人女性、そしてその母親と思しきTシャツ姿の妙齢の女性だ。この店、カウンター席だけで15~6席ぐらいしかない。しかも壁際のカウンター席は狭く、荷物は入り口近くの上着・荷物置き場に収納しておかないと座れそうにない。奥の席の人が出るときなど、手前の席の客が立ち上がって通してあげなければならないほど… それがこの店の客同士の親密感を醸成するのだろう。
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さて件の3人はコの字の短辺に座り、僕らは壁際の奥から3・4番目の席に座る。スタートから日本酒。壁に札の張ってある奈良県の酒『風の森』を注文。数年前からこの酒の名前は聞いているが、飲むのは初めてだ。連れのKも同じもの。継がれる前にボトルを見ると一升瓶ではなくグリーンの4合瓶だった。店の人によると酒蔵が一升瓶の製造を辞めたのだという。継いでもらうとグラスに細かい泡が付いた。炭酸ガスが含まれているんですね。これは知らなかった。
口に含むと生酒っぽいヤバい味。くいくい行ってしまいそうな感じ。そうか、飲み仲間O氏が時々飲んでいたのはこれだったのですね… メニューに「おでんに筍あり」を見てさっそく注文。他に平天・白天・大根など。ここのネタは大振りだ。とりあえずKからバッハの合唱団に関する情報を得る。すると驚いたことに、指導者に関して今ここでは書けないような情報を入手。ふ~ん、といいながら当方の事情も説明する。ところでこの酒『風の森』は彼女の実家のそばに酒蔵があるらしい。旨いなぁ、といいながら共通の友人の話をしながら飲み進み、当然おかわり!
酒のアテはトリガイ酢味噌や蒸し牡蛎など、食べて飲んで話して、本当にヤバい雰囲気。そのうち彼女は(クジラの)サエズリを所望。頼んだ品がなかなか厨房から出てこなかったが、こういう店ではそれもOK! 奥のお客さんは入れ替わり、カウンターの向かい側の老夫婦も入れ替わった。気が付くと自然と他のお客さんの会話に加わってしまっていた。
これから話はクライマックスに向かっていくのだが、長くなるのでもう1本別の記事にする。
「風の森」は相当ヤバい酒。
(自分は鶏レバーはそんなに好きじゃないけど)「蔵」は
「肝焼き」で有名ですが、食べましたか?
投稿情報: つのぶえ | 2018年5 月 8日 (火) 15:11
それは以前、つのぶえさんと行った時に食った。鮨やの後だったか?
先週はすっかり忘れてた。今度「蔵」に行ったら、必ず「肝焼き」頼みます。
あの夜は若筍が絶品でした!
投稿情報: Inukshuk | 2018年5 月 8日 (火) 16:57