昨日(7月15日)、大阪中之島のフェスティバルホールにレナード・バーンスタイン作曲の「ミサ」なる作品を聴きに行ってきた。今年の春頃だろうか?新聞の広告欄でこの公演のことを知った。指揮は井上道義、滅多に上演されることのない作品とのことで興味を持ったが、大フィルの演奏会でS席9500円、A席8500円とはなぁ~と思案していた。日本での前回公演は23年前の1994年(やはり井上道義指揮)で、関西では初上演になるという。1994年といえば在米生活の真っ最中、NYフィルの定期会員になっていた頃(クルト・マズアが常任指揮者)だが、バーンスタインの「ミサ」など噂も聴いたことがなかった。
6月は合唱祭の季節だ。京都、奈良とも無事終わり、会社の仕事も一段落でほっとしていたところ、7月初めに再び朝日新聞に広告が出た。じつは大フィル合唱団にグリーの同期が加入していて、この曲の練習の状況など少しは聞いていたが、「せっかくの上演機会」なのでチケットセンターに電話してみると、A席も残席わずかとのこと。思い切って最上3階席の2列目左寄りを1席取った。セブンイレブンの店舗でチケットを受け取れるという。手数料込みで8770円也。ちなみに今回は金曜の夜公演と土曜の昼公演の二回のみだが、安全を考えて土曜日の午後2時開演の方にした。
さて当日、これまで何度か行ったことのある肥後橋の店で昼食を取る。飲み屋さんのランチ営業だが、880円の丼(黒毛和牛 or 朝引き地鶏)セットは旨い。先に男女のカップルが入っていたのだが、勘定を済ませて店を出るときに後のテーブルに置いていた楽器ケースを取った。な~んだ、大フィルの演奏者やったんや、とお店の人も声に出していた。同感!!
ホールまでは肥後橋駅からの地下通路を通ってすぐ。フェスティバルホールが建て替えられて完成したのが2013年とのことだが、公演を聴くのはそれから初めてだ。国立国際美術館に行くとき近くを通る(こちらは年に数回は通う)のだが、もうそんなにもなるか… せっかくなので赤いカーペットの引かれた広い階段を歩いて上る。チケットを見せてプログラムを受け取り入場するとその先に長いエスカレーターがある。ふ~む、まだまだ「新しい」という感じ。3階席まではあと2回エスカレーターを乗り換え、ようやくたどり着く。
3階席は傾斜が急で階段の座席横に手すりがついているが、もう黒い塗装がはげている。後ろの席でも舞台がよく見えるように、という設計だろう。自分の席は左側通路から真ん中方面に五つぐらい入ったところ。開演45分ぐらい前で着席している人はまばらだが、70歳ぐらいにみえる男性が独りすでに座っていた。僕はその隣の席だ。驚くべきことに、扉の外で見かけた目立つ(肩を大きく出した黒いドレス)姿のアラフォーと思しき女性が僕の右横に独りで入ってきた。手にはルイ・ヴィトンのバッグを提げて…
(また前置きが長くなったので、続きは別記事で…)
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