コンクール第2日は余裕を持って会場に到着した。宿泊は鳥取市内ではなく、車で1時間ほどの倉吉市内だったが、これについては別記事で…
この日はステージを見下ろす3階席に陣取った。2階席も覗きに行ったのだが、中央が審査員席で左右の席もすでに大勢の席が埋まっていた。3階席の一番前も空いていて、足下もゆったりしているのだが、なにぶん高所恐怖症だし、目の前の手すりが視界の邪魔になるので、2列目中央に座る。この辺りは「オタク席」と云っていいだろう。右隣には同年代とおぼしき中年女性が独りで座っていた。最前列にはもっと若い年代の男女。後ろの3列目もそうだった。僕の左側(通路脇)には僕より年上に見える初老の男性と合唱仲間に見える比較的若い女性… 彼女はこっそり携帯機器で場内録音していた。これは禁止されているんですけどねぇ…
さて、演奏が始まって気づくのは、やはり1階席より響きが上に飛んできていること。規定では8名以上の同声(性別は問わないので、女声の中にアルトを歌う「男性」が混じっていたりする)合唱だが、30名以上の団体がほとんどだ。4番目に登場の愛知県『HIKARI BRILLANTE』は登録129名の大合唱。指揮は前日も登場した雨森文也氏、ピアノ伴奏は白鳥清子さん。彼女は京都でかつて僕と一緒に歌っていた女性(数年前に高齢で引退されたが…)の娘さんだ。光ヶ丘女子高校OG中心とのことだが過去2年連続、全国で金賞を取っている。
スケールが大きく、課題曲のコダーイはディナミックが効いていて完璧といっていいような演奏。それと、これはうちのお師匠さんに教えられたことだが、アカペラ曲をやるときはピアノの蓋は閉じておくんですよね。課題曲が終わると係員が出てきて、ピアノの蓋を全開。自由曲は三善晃の『或る死に』、女声合唱ならではの曲。聴き応えがあった。結果は3位だったが金賞!! \(^▽^)/ ぉめでとぉ~
中間の休憩前の6番目に「お江戸コラリアーず」が登場。コダーイ曲(課題曲)はとても良かった。自由曲は信長貴富の『Credo』だったが、ffの表現がシャウト系で僕は好きではない。だが審査結果は金賞1位で、来年の東京大会シード権獲得です。
期待していた「大阪メールクワィアー」はおえコラとは対照的に深みのある声で音楽を表現。課題曲は三善晃の『松よ』、自由曲は高田三郎作曲(指揮者の須賀敬一氏編曲)の『初めにみことばがあった』。僕は絶対こちらのほうが好きなんですが、結果は銀賞でした。プロフィールを見ると、「大阪経済大学グリークラブを内包する」一般合唱団とのこと。2年連続の全国大会出場だったが、今後も活躍して欲しいと思います。
その他の金賞受賞団体は、朝一番で歌った松下耕指揮のインターカレッジ男声合唱団《Voces Veritas》。自由曲は Eric Whitacre のアカペラ曲 "Lux Aurumque (黄金の光)" と谷川俊太郎作詞・松本望作曲《Finale》というピアノ伴奏付の曲。ウィティカー曲は面白い、と思ったが… 若い男子大学生たちの歌うこんな曲に共感しないオジサンになってしまったのかも知れない。初出場で2位金賞です。
もう一つの金賞は神奈川県の女声合唱団 "La Pura Fuente"。 課題曲は、なかにしあかね作曲『木のように』。自由曲は1日目に都留文科大が別曲を歌ったジェンジェシの宗教曲2曲。心地よく聴かせてもらいました。余談ですが、今大会の審査員もされた作曲家・ピアニストのなかにし先生、お綺麗で上品そうな方ですね。関西大会のいたみホールでもお顔を拝見したのですが、この日の朝も10時前にエレベーターを降りて審査員席に向かわれるところに遭遇しました。
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