第1日の昼休憩後は「室内合唱の部」(6名以上24名以下)だ。混声・同声を問わないのでいろんなジャンルのグループが出場する。会場で聴きながら気づいたのだが、小規模の女声合唱が2日目の「同声合唱の部」ではなく、「室内合唱」で勝負してくる、というパターンのようだ。最後から2番目に歌った佐賀の「女声合唱団ソレイユ」はこのカテゴリーで過去3年連続金賞1位のチャンピオン。そして、今年も素晴らしい演奏(後述)でその地位を守った。
ところで午後は少し前の座席に移動し、ホール1階席のほぼ中央列の左寄りに陣取った。1・2番目は東京と宮崎の女子校を母体とする女声合唱だった。前よりの席なので歌っている人の顔は良く見えるのだが、「響きがちょっとなぁ」という印象を持った。3番目は関西代表、京都の「アンサンブル Vine」。伊東恵司指揮のアカペラだが、響きがいまいち飛んでこない。2階の審査員席では違うのだろうか? 課題曲はモンテヴェルディの "Che se tu se'il cor mio"、自由曲はロルカの詩によるフィンランド人ラウタヴァーラの曲、イギリス・ニュージーランドの作曲家 Chris Artley の "O magnum mysterium"、Jukka Linkola というフィンランド人の "The Joiku" という振り付きの面白い曲(いつものVineワールド)で勝負。よくこんな曲をいろいろ探してくると思うけど…結果は金賞3位。
桑原妙子さん指揮の「マルベリー」もオーストラリアのアボリジニ伝説に因んだ曲ややフィリピンの数え歌を持ってきて選曲が凄い。それと、この辺りからだんだんホールの響きが良くなってきた気がした。人数は17名と他より少ないけど、僕もマルベリーのほうが好きですね。指揮者は笑わない人みたいだけど… 審査結果は堂々の金賞2位でした。(^-^)//""ぱちぱち…
雨森文也さん指揮の長野「合唱団まい」の演奏にはびっくりした。まず、課題曲のモンテヴェルディは指揮者とピアニストの平林知子さんも合唱団の中に入って指揮者なしの演奏。それが、みんな自由に歌っているようで息があっている。これこそ雨森ワールドで「こんなの聴いたことない」レベルの最高級の演奏(と僕は思った)。自由曲ほ三善晃の『やじろべえ』と信長貴富の『唄』。面白い曲だと思ったが、僕にはピンと来ないところもあり… 審査員も好き嫌いがあるのでしょう、結果は金賞4位でした。
続いて最後のひとつ前に「ソレイユ」の貫録と自信に満ちた演奏。コダーイの課題曲『山の夜Ⅲ』は少年少女では聴けない深みのある大人の女声のハーモニー。自由曲はがらりと雰囲気が変わり、チェコの作曲家 Petr Eben の『永遠の美容法』。文句なしにV4チャンピオンだと思います。。・:*:・゚★,。・:*:・゚☆ very d(*⌒▽⌒*)b good 。・:*:・゚★,。・:*:・゚☆
トリの四国・徳島代表 "Serenitatis Ensemble" の自由曲:武満徹の『うたうだけ』と 『恋のかくれんぼ』 は感じが出ていたんですが、やっぱり銀賞でした。でも、こんな合唱団もいいですねぇ…
(つづく)
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