慌ただしかった一週間が終わり、やっと時間の余裕ができたので、今年の関西合唱コンクールを振り返ってみる。
先ほど自分で書いた昨年の記事を読んで「はっ」としたのだが、全国大会は同じ顔ぶれ… 昨年は長崎だったか、会場が遠くて聴きに行かなかったので、とくに同声合唱の結果については記憶が薄れてしまっていた。
さて、第Ⅰ日目(10/9)は「大学ユース」合唱の部から。前日は京都の練習からの帰りが遅くなり、日曜日の朝はしんどい。JR法隆寺駅前の駐車場に車を停め伊丹に向かうが、10時の開演には間に合わず2団体目の奈良女子大音楽部から。昨年はたしか奈良女を聞き逃しているので、まぁ許容範囲内の遅刻である。学生指揮による「きりっ」とした演奏だったが、審査結果は銀賞。続く関西大学グリークラブは声ができていない気がした。案の定、結果は銅賞。中略するが、少人数(32名以下)の部の後半、上西一郎氏指揮の「ル・グラン」と山口英樹氏指揮の武庫川女子大コーラス部は堂々とした金賞の演奏だった。ル・グランのほうが安定感のある柔らかいハーモニーを響かせ、このクラスでトップ。武庫女も軽やかで明るい響きが好印象だ。もう一つの金賞は聞き逃した”Orphe Choirs”。自由曲の演奏は場外のスピーカーから聞こえてきていたが、なにやら難しそうな曲だった。
お昼の休憩後は「大学ユース」の大人数のクラス。結論から言うと関西学院グリークラブの圧勝だが、審査員が講評で述べていたように「選曲のうまさ」もあったと思う。関学は課題曲がコダーイ、自由曲が千原英喜の「那須与一」。同志社グリーは課題曲が三善晃、自由曲も三善晃の<遊星ひとつ>から。関学のほうが重厚な響きを聴かせたと思う。もうひとつの金賞は立命館大学混声合唱団メディックス。課題曲のコダーイがとても自然な演奏で印象に残った。指揮者は女性だったが学生指揮者賞を受賞した。
順当に関学グリーが全国大会進出を果たしたが、全国でトップを獲り、シード権を得ないと「大学ユース合唱」の部で一団体のみの出場枠では来年も他団は厳しいなぁ…というのが率直な感想である。
最近のコメント