京都北山の”Radio Bagel"を記事にするのは約2年半ぶりだが、ちょっといい話…
5月初めの連休中の土曜日(5/4)、思い立って京都国立博物館の特別展「狩野山楽・山雪」を見に行った。龍虎図屏風などの大作の本物を間近で見るとものすごい迫力がある。展示品を1時間で、というのは時間が足りずもったいなかったが、この日は次の予定があった。
京都に向かう前に電車の最寄り駅で”Radio Bagel"に電話を掛け、プレーン2個など合計6個を注文し、取り置きしてもらうことにした。閉店時間を聴くとこの日は午後4時だという。連休中なので早めに閉めるのだろうか? アルバイトらしき女性に何とか時間までに取りに行くから、と言って電話を切った。
そういうわけでせっかくの屏風絵などを足早に見て、東山七条の博物館を後にした。3時過ぎだったが、外に出ると曇っていて空気がひんやりした感じになっていた。念のためと思って持ってきていたウィンドブレーカーを羽織り次の目的地へと急ぐ。市バスの一日乗車券を500円で買っていた。小一時間もあれば北山まで行けるだろうと思っていたのだが、これがなかなか… バスを適当に乗り継げば良いと思っていたが、慣れないので上手く行かない。それに四条河原町などの大きなバス停では行き先によって乗り場が違う。結構歩いて「4番=上賀茂神社行き」のバス停に着いたのだが、客がかなり待っているのにバスがなかなか来ない。違う行き先のバスは何本も来るのに… 携帯電話でお店に「4時には遅れるかもしれない」と連絡すると、店主が「5時までなら店にいるから大丈夫」と行ってくれた。それから10分ぐらい待っただろうか? ようやく来たバスには結構な人が乗っていて、前の降り口に近い方に進む。
外国人観光客も乗っていて、東欧系らしい言語で喋っていた60歳代とおぼしき夫婦もいた。奥さんの方が途中でバスの運転手に何か聞きに行ったが要領を得なかったようだ。バスの路線図を手に持って行き先を訊いているようだ。僕にも身振りで示すところによると、下鴨神社に行きたいようだ。前に座っていたおじいちゃんも加わって、なんとか「大丈夫、ここから5つ目のバス停だ」というのを伝える。英語が得意なつもりでもなかなか相手に伝えるのは難しい。とくに相手が英語を母国語としない人だったりすると… こちらも "five stops" と言ったものの、続く "away" が咄嗟に出てこなくて反省している。外人さんは無事「下鴨神社前」で下車。やれやれ。
こちらはこちらで時間が気になる。閉店の4時はとうに過ぎた。店主が「待っている」と言ってくれたので気がせいたりはしなかったが、雨も降り出した。おまけに住宅街に入って迂回ルートをとるバスで、待ち始めて1時間ぐらいかかってようやく目的地の「深泥池」に到着。店には「CLOSED」のサインが出ていたが、鍵はかかっておらず入店。白いカーテンをめくるとガラスケース内に僕のたのんだベーグルが紙袋に入って残っていた。奥から翌日の仕込みをしていた店主が出てきて明るく応対してくれる。何とか半年ぶりぐらいで本格ベーグルをゲットできて良かった。
(この先の話が長くなるので、続きはまた次話で…)
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