9月17日(月)は敬老の日の休日。前夜は大学時代のクラブの同期が十数名、有馬温泉の某旅館に集まり、宴会・二次会で遅くまで飲んだのだが、僕一人だけ午前7時過ぎに宿を出た。親父の七回忌法要のため奈良まで帰らなければならない。朝食後急いで出発したため、地下鉄三宮駅のトイレの洗面台で髭をそったりしたのだが…
JR三ノ宮駅で驚くべきことが起こった。事前に調べていた大阪方面行きの新快速電車の到着待ちをしていると、僕の前にいかにも高校生らしい少女が立っていた。白い半袖ブラウスに紺のスカート。紺のスクールバッグみたいなのを肩にかけ、紙パック入りのジュースをストローで飲んでいた。ほっそりとした髪の毛の長い女の子。
列車がホームに入ってきたその時、その女の子が後ろを振り向いて僕に話しかけてきたのだ。なんと「この電車、大阪に行きますか?」って。列車は米原経由の近江塩津行き。もちろん「大阪に行くよ」と答えると、彼女は手に持っていたA4のプリントを見ながら、「ここに行きたいんだけど」という。そこには某大手外食チェーンの会社名と会社概要・地図が印刷されていた。最寄り駅は「西中島南方」のようだったので、とっさに「大阪駅で乗り換えだね。僕も大阪は詳しくないんだけど」と答えた瞬間に列車のドアが開き、二人は別々の方向に別れてしまった。
そもそも高校生のかわいい(誰かアイドルに似ているというのでもないのだが、100人に聞いても100人ともがそう答えるだろう)女の子がこんな白髪交じりのオジサンに話しかけてくることが奇跡に近い。言葉のアクセントは純関西弁のようだったので神戸の地元から出たことのないお嬢さんなんだろうか? 何の用でそんな会社の大阪事務所まで行くのだろう? アルバイトの応募でそんなところまで行くのだろうか? 次々と疑問がわいてきたのだが、車両の中で別れてしまってはいまさら聞きに行くわけにはいかない。
きっぱりとした感じのする娘だった。列車が大阪駅に着くと彼女の方が先に降り、ゴミ箱に空の紙パックを捨ててさっさと歩いて行った。ちゃんと迷わずに目的地に着いただろうか。乗り換えのことをちゃんと教えてあげればよかったと思うし、大阪駅で降りずにそのまま新大阪まで行った方が確実だったと思う。後悔しても仕方がないことだが、何とも不思議な「美少女との遭遇」体験であった。
同期会、どうもお疲れさんでした。深夜までよく飲みましたね。貴兄のご事情をよく知らずに、残ったメンバーは朝風呂に、美味い朝ご飯にと、温泉ライフを楽しんで帰りました。
なお今回のテーマ「美少女との遭遇」について一言。我々の年代は既に若者たちとは親子同様にトシが開いているため、相手から見たらお父さんのようなもの。かくいう小生も最近よく街で(旅先であっても)道を訊かれます。安心して訊ねることのできる人と思われている証拠ですので、その意味で嬉しいことかもしれません。
投稿情報: カツオ | 2012年9 月18日 (火) 20:33
大阪駅あるいは新大阪駅で降りて地下鉄御堂筋線に乗り換え(千里中央方面)、が答えやろうなぁ。急いでなければもう少し詳しく教えてあげられたのに。うまく行かないものだ。
電車でカワイイ女の子を見ると、普段鳴き声しか聞けず姿は見せない野鳥を見た気分になる。
外に出るとたいてい不愉快なことに出くわすけど、こんなこともあるということだ。
投稿情報: つのぶえ | 2012年9 月19日 (水) 11:26
つのぶえさん、
新大阪駅まで行くと地下鉄で梅田方面に一駅戻ることになるが、乗り換えで迷うことがない。
JR大阪駅=地下鉄梅田で乗り換えるには、出口はいっぱいあるわ、御堂筋線の駅は慣れない人にはわかりにくいわ… ということですなぁ。
あとで考えると道案内までしてあげたかったぐらいだ。
野球でたまにど真ん中の直球が来ると見逃したり打ち損じたりするようなもんですかなぁ。
投稿情報: inukshuk | 2012年9 月20日 (木) 08:49
カツオさん、
間に懐かしい仲間との会合を挟んだ充実した三連休となりました。また気が向いたら学生時代の思い出など綴ってみたいと思います。
例の美少女とは親子以上の年の差ですね。信頼できるオジサン、というのであれば、まぁうれしいことですね。
あとで「1Q84」のふかえりを思い出しました。彼女はたしか高校生ぐらいの年頃で、見かけはおとなしそうでも白ワインなんか飲んじゃったりするのですが…
投稿情報: inukshuk | 2012年9 月20日 (木) 09:00