少し時間が経過したが、やはりこの夏の記念として書いておこう。
7月29日の日曜日、高校野球奈良県大会の決勝戦を見るため、橿原市の佐藤薬品スタジアム(県営橿原球場)に足を運んだ。強豪天理に対するのは、前日の準決勝第2試合でエース青山を擁する智弁学園を何と4-3で破った我が畝傍高校である。
畝傍は大会初戦から競り合った僅差の試合を勝ち残り、シードの一角、関西中央を準々決勝で破って土曜日の準決勝戦に進出。正直言って、相手が智弁では勝ち目がないと、猛暑でもあるし自宅でのTV観戦を決め込んだ。これに勝って31年ぶりの県大会決勝戦進出となったものだから、今度は何が何でも球場まで応援に行かねばなるまい…
勝手知ったる橿原運動公苑周辺のこと、車は混んでいる駐車場に入れずに橿原神宮近くに路上駐車(土日祝日と年末年始はOK)し、試合開始1時間前には球場に到着。当日券を700円で購入し、内野スタンドに入ってみると… 銀傘の下で日陰になっている上部席はもうぎっしり詰まっている。バックネット裏正面の席がラッキーにも一つ空いていた。ただし、カンカン照りの青空の下、ここに座るには覚悟がいる。まず座席が熱くなってたので持参したタオルを敷く。そして、手足、顔に日焼け止めを塗り、帽子の下にもタオルをかぶって直射日光からの防御態勢をとった。残り少なくなっていたのを何とか確保した畝高応援うちわも暑さ対策の一助となった。
さて、少年野球のピッチャーによる始球式のあと、ようやく試合開始。1回表の畝傍の攻撃は三者凡退。続く1回ウラは天理の猛攻となった。トップバッター早田はライナー性の当たりでレフトにホームラン。続く打者たちも畝傍の先発藤田の投球をバットの芯でとらえ、ゴロで三遊間を抜いたり、野手の正面をついても畝傍内野手が胸ではじいてエラーしてしまったり… なかなかアウトが取れないまま初回に8点も献上してしまった。
天理打者の腕の太さなど体格の立派さには驚いたが、準決勝の智弁と違ってフライを上げずにゴロを転がしていくという試合巧者ぶりを発揮していた。反面、畝傍の選手たちは、さすがに決勝戦で体が硬くなっていつものようなプレーができなかったのだろう。力の差をまざまざと見せつけられ、長く感じられた1回の攻防であった。
その後、畝傍のリリーフ高原も8回まで我慢強く投げ切り、 終わってみれば6-13と大健闘。点差によるコールドゲームが決勝戦では無いようで、空模様が怪しくなってからは、天理側が試合を早く進めようという雰囲気もうかがえた。その中でライブでの畝傍・天理のブラスバンドによる応援合戦も楽しめた。天理大量リードのなか、畝傍が一つアウトを取ったり得点するたびに拍手やうちわを叩いての盛り上がり。内野席では畝傍の応援をするOBが多数を占めていたようだ。畝傍の選手たちも決勝戦を楽しんでいるようにさえ見えた。
決勝戦で破れたとはいえ堂々の準優勝である。 試合終了後の閉会式も見届けた。畝傍にも準優勝旗と賞状、そして各選手にメダルが授与された。最後はグラウンドを行進、あっぱれな姿にOBとして誇らしい思いでいっぱいだった。百合監督もありがとう。じつは僕の住む町の出身なのだが、彼を慕って畝高野球部を目指す中学生も多いとのことだ。今後も公立高校の頑張る姿を奈良県、いや全国の高校野球ファンに見せてほしいものだ。
すごいですね。また実に残念でしたね。
因みに兵庫県でも、小生の母校・長田高校が大健闘。ベスト8までいったんですよ。これも褒めてあげたいと思います。
あと、今やっているロンドンオリンピックの男子マラソン。最終日だったと思いますが、これに出る山本亮という選手がこれも長田高校出身です。覚えていたら応援してやってください。まあケニア、エチオピアの選手たちには歯が立たないでしょうが。
投稿情報: カツオ | 2012年8 月 5日 (日) 18:06
う~ん、智弁・天理の両強豪校を倒す、なんて言う超番狂わせは起きなかったな。でも、この分では来年がまた楽しみ。
今度は畝傍の野球部の選手が東京六大学のチームに入れればなあ、と思っている。早慶なんて言わない。東大野球部に入って欲しい!
投稿情報: つのぶえ | 2012年8 月 6日 (月) 18:05