前回の記事に取り上げたインタビュー書『小澤征爾さんと…』で、小澤氏がバーンスタインのアシスタント指揮者としてニューヨーク・フィルにかかわったこと、スイスの音楽セミナーでヴァイオリニストのパメラ・フランクが先生として活躍していることがエピソードとして出てくる。
僕は1991年の11月から1996年の7月(アトランタオリンピックが開催された頃)まで アメリカのニュージャージー州にある会社に勤務していたのだが、仕事に慣れてきた1993-94のシーズンぐらいからニューヨーク・フィルの定期会員になってマンハッタンのリンカーン・センターまでコンサートを聴きに行っていた。当時の常任指揮者は熊みたいに大柄なクルト・マズア。秋から春までのシーズン中、定期公演は10週ぐらいあったろうか? その半分ぐらいしか行けず、残りはキャンセルして寄付していた。
ある定期演奏会で、当時新進気鋭のパメラ・フランクがソロをとる(誰のだったか忘れたが)ヴァイオリン協奏曲が演目に上がった。内容は良く覚えていないのだが、足を骨折したのか松葉杖で登場し、椅子に座ってギブスを白い包帯で巻いた足を四角い台に放り投げて演奏していたのを覚えている。
その後、PBS(アメリカの公共放送みたいなの)のクラシック音楽番組で、ヨーヨーマやレベッカ・ヤングなどと一緒に出ていたことがあったかなぁ。エマニュエル・アックスのピアノ、エドガー・マイヤーのコントラバスとともにシューベルトの『ます』を録音したCDを持っている、この人、いかにもアメリカ人という顔立ちで、どういうわけか漫画「ピーナツ」に出てくる女の子「ルーシー」を思い出してしまう…
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