1Q84 Book3 を読了した。春樹作品にしては珍しいハッピーエンドじゃないのかなぁ。とてもロマンティックなラブ・ストーリー。すぐに中国語なんかに翻訳され、世界的なベストセラーとなるだろう。
さて、現実の1984年。僕は何をしていたのだろう?
会社に入って3年目、奈良県K市で親と一緒に住んでいた。地元の合唱団で毎週土曜の夜に歌っていた。その前の年に合唱団のある女の子と恋に落ち、暑い夏を過ごしたのだが、すぐに破局。今の妻と知り合い(彼女は別の仲間とつき合っていたのだが)、急速に親しくなり結婚を決めるのが1985年である。その間の1984年のことはよく憶えていない。悶々と心寂しく過ごしたのであろうか? まだ20歳代半ばで合唱団の仲間とはよく遊んだ覚えがあるが、傷心の日々を送っていたのかもしれない。
今年の秋に演奏会で来日するスウェーデン王立男声合唱団(オルフェイ・ドレンガー)が初来日したのが1984年とあり、僕は大阪のザ・シンフォニーホールに一人で聴きに行った。会場でLPレコードを買い、メンバーにサインをしてもらった記憶がある。握手をしてもらったが、とても大きな手だった。帰りに偶然、合唱団の別の女の子(彼女も一人で来ていた)と会い、電車で途中まで一緒に帰った。彼女からはバレンタインデーだかに手編みのベストをもらった。こちらも少しは心が動いたけれども、結局その後つき合うことはなかった。彼女はまだ吉野で暮らしているのだろうか?
映画「アマデウス」が日本で公開されたのが1985年の2月らしい。これは男女4人でわいわいと大阪の戎橋まで見に行った記憶がある。モーツァルトの妻を演じた女優が可愛いらしかった。合唱団では組曲「蔵王」を歌い、そのため「どっこ沼」を見に独りで山形に出かけたのもこの頃。雪が融けた1985年の今頃かもしれない。
もう四半世紀前のことである。細かなことはよく憶えていないが、僕にとっては遅い青春の日々。
さて、自分の”1984”はというと...
最初の人事異動があったが、あれが
ミソのつき始めというか、転落の序章
という感がある。inukshukさんのような
ロマンスの記憶もそもそもないし。
なんか、つまらんですなあ。
投稿情報: つのぶえ | 2010年5 月17日 (月) 06:08