さて今年も関西合唱コンクールが終わって、全国大会出場団体が決定したけど… せっかく10月8日(日)9日(月・祝)と伊丹に通ったので簡単な観戦記です。
日曜日の朝7時頃に起きて支度をする。前夜は京都で9時前まで練習… 日曜日の早起きはつらい。8時10分過ぎに車で出発し、JR法隆寺駅に向かう。駅前に一日600円(田舎なので安い!)で駐車。切符は北新地まで買う。ここがミソで、事前に買ってある大阪ー伊丹の昼特きっぷとの合わせ技で、JR伊丹まで片道750円ほどで行けるのだ。まともに買うと840円なので90円セーブできる。近鉄とJRを乗り継いで行くと1000円は下らない。もっとも土日祝に使える回数券は持っているけれど、時間のことを考えると車を法隆寺駅前に停めてJR利用がリーズナブル。
JR伊丹駅に9時50分ごろに着いて駅前の金券ショップで翌日分の昼特きっぷを補充。会場のいたみホールには開演の10時にぎりぎり間に合った。当日券1500円を買って二階席のロープの張った左側に着席すると、ちょうど審査員の紹介が始まった。今年は合唱指揮者の雨森文也さんや本山秀毅さん、そして日ごろ顔を見る機会の多い作曲家の千原英喜さんも… 僕の座ったのはステージも審査員もよく見えるセクション。二日間ともだいたいこのエリアで聴いていた。
前置きが長くなったが、お目当ての奈良女子大の演奏がすぐに始まった。演奏したのは課題曲(F1) Poulenc の Ave verum corps と自由曲は W.Bloch(知らない人)の "Missa Brevis" から。いつもの端正な演奏で聴きに来て満足。結果は金賞(大学ユース:少人数の部で3位)で指揮の阿久津めぐみさんは大人数の最後で演奏した立命館大学混声合唱団メディックスの瀬古祐さんとともに学生指揮者賞を受賞しました。おめでとう!!
関西学院グリークラブがシード権を獲得しているが、関西支部からは大学ユースの部であと1団体しか出られない。これは狭き門だが、注目していた同志社グリークラブがこれをくぐり抜けた。課題曲は他に演奏するところがなかった(M3)「葉月のお月」。阪田寛夫・大中恩コンビの曲だが重厚なハーモニーを響かせてくれた。自由曲は信長貴富曲<じゅびれえしょん>から「独唱」と(これは知らない)田中達也曲の<シーラカンス日和>から「音速平和」。個人的にはあんまり好きな感じの曲ではないが、熱演して金賞1位で全国行き決定!! グリークラブ出身者としてはうれしいことではあります。
少人数の部では山口英樹指揮の Orphe Choirs が(M2)の Poulenc "Salve Regina" と Ostrzyga "JUPPITER" そして Gjeilo "The Ground" (聴いていると歌詞は Agnus Dei)で1位金賞。さすが上手いと思った。2位は健闘した学生指揮の男声合唱、立命館大学メンネルコール。テナーの響きが印象的でした。それに比べ伝統校といってよい関西大学グリークラブ、武庫川女子大学コーラス部、大阪大学合唱団TEMPEST、龍谷大学混声合唱団ラポール、といったあたりは精彩に欠いた。雨森先生が講評で言ってたけど、「何を表現したいのかよくわからない」ところがあるように僕も感じた。
残念だったのが上西一郎指揮の合唱団ル・グラン。大人数の部で同志社グリーに次いで金賞2位だった。課題曲の(M3)「こどもは…」ではハーモニーの厚みを感じたし、自由曲の Gjeilo 作曲 "Unicornis Captivatur" も力強く歌っていたんだけど…
最近のコメント