10月8日(日)第一日目、昼食を終えて会場に戻ると午後2時からの審査発表にちょうど間に合った。結果は前の記事(その2)のとおり。その後再開した「おかあさん」の女声合唱は半分居眠りしながら聴いていたのでコメントは省略…
午後5時前からようやく「混声合唱の部」(翌日の「室内合唱」に当てはまらない25人以上の大編成コーラス)が始まった。参加は13団体だが大激戦が予想された。案の定レベルの高い演奏が続いて、金賞は5団体。最終的にはこのうちMAXの3団体が全国大会への出場権を得た。
この日、最後に歌った淀川混声合唱団が「子どもは…」と Lidholm 作曲 "De profundos"(深い淵から)で実力発揮。やっぱり「よどこん」か?と思いながら午後8時ごろにいたみホールを後にしたのだが、結局その通りになった。夕方にJR大和路線で人身事故があり、ダイヤが混乱したようだが、大阪駅に着いたら遅れていた電車がまもなく到着。10時前には帰宅できた。(出かけていた妻はもろに影響を受け、1時間40分列車に閉じ込められた、と言っていたが…)
遅い晩御飯の後、ネット情報で順位は確認できた。わが奈良県のクール・シェンヌは金賞2位。課題曲は(M1) Lassus "Adorna thalamum tuum, Sion" ルネサンスのアカペラ・ポリフォニーを見事に決めた。自由曲は Brahms の「4つの四重唱曲 Op.92」から "O schöne Nacht" "Spätherbst" "Warum?" の3曲。思い切った選曲だなぁ、と感じる。これで勝負と上西一郎は覚悟を決めたか? 最近はドイツ・ロマン派の曲が多い。たしかカワイ出版の「リーダーシャッツ」に収録されていて、僕も二十数年前にN混声合唱団で歌ったのではなかろうか? 懐かしい曲だ。シンプルな曲を歌い切ったのはお見事(拍手!!) しかし難曲にチャレンジしてアピールする合唱団が多い中、この曲でよく勝ち残ったなぁ… ミスをしない美しい演技、というところでしょうか? 審査員も7名全員が3位以内に評価していた。
金賞3位は高嶋昌二指揮の「ことのは」。課題曲は(M4)「まぶしい朝」、自由曲は宗左近作詞・松本望作曲の「夜ノ祈リ」。ピアノは藤沢篤子・平林知子の連弾。ぼくにはちょっと苦手な曲調ですね。「言葉で勝負」のこの合唱団らしいですが…
他の金賞受賞団体はパナソニック合唱団と混声合唱団はもーるKOBE。はもーるはグリークラブの後輩が指揮しているので注目していたし、結構よい演奏だったと思う。「まぶしい朝」と宮沢賢治詩・信長貴富曲の「春と修羅」からⅡ。千原先生はKOBEに3位を付けてるけど、僕の評価もそんな感じです。パナソニックもコダーイの "Miserere" はなかなかの演奏だったと思うけどなぁ…
新日鐵住金は金賞とれず、6位銀賞。個人的な感想だが、課題曲「子どもは…」が住金「らしくない」気がした。何か物足りない、というのだろうか… Martin のダブルコーラス・ミサ から "Credo" もちょっと粗さが目立って聞こえた。
貝掛混声合唱団は審査員の評価にかかわらず、いつも僕を「ほっと」させてくれる。今年は衣装を黒のシャツとパンツで統一。自由曲はどこかの民謡だろうか、X.Sarasola 編曲の "Neskatx' ederra" (バスク民謡で題名は「美しい女」とのこと)と J.Runestad 作曲の "Nyon Nyon"。後者は猫の鳴きまねか?ヴォカリーズの曲。翌日の室内合唱の部では Vivo と Vine も最終曲として歌っていた。
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