昨日(9/23)の夕方、京都国立近代美術館にひと月半ぶりに行った。表題の絹谷幸二展をやっていた。入館は午後4時過ぎだったが、入り口を入ったロビーに行列ができていた。どうやら画家本人によるサイン会が行われているようだった。ジャケットを着た男性がテーブルで「展覧会図録」にサインしている。その後をすり抜け、ロッカーに荷物を置いて階段を上り展示室に入った。
http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2017/421.html
やっぱりギャラリートークが午後3時からあって、その後のサイン会だったようだ。さて、絵を見始める頃になって思い出したが、絹谷幸二氏は昨年だったかに日経新聞に「私の履歴書」が連載された奈良出身のフレスコ画(正式にはアフレスコ画法というらしい)を得意とする画家だ。1943年1月生まれというから御年74歳で僕より15歳年上だ。ベネチアにアフレスコの修行に行って、借りていたアパートの一階の部屋に水が入ってきた、とか書いてあった。
独特の画風で明るい色が多い。学生の頃、先生から「黄色は使うのをなるべく控えるよう」指導があったとか。卒業制作という『蒼の間隙』も印象的だ。イタリア留学でさらに明るさが増したのかな? 多才な人ですね。裸婦のデッサンが素敵だったが、裸婦や富士山をテーマにした絵皿の焼き物をやったり、スチロールを使った立体的な作品を制作したり。1998年の長野冬季五輪のキャンペーンにも関わったとか。残念ながら僕はその時期は北米にいて、日本国内の動きに疎かったので知らなかったけど…
最近では仏像をテーマにした作品も多いようだし、最新作という京都をテーマにした作品も色鮮やか。彼の作品には世界平和への願いが込められているような気がする。今後フォローしていきたい芸術家です。
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