北山でベーグルを買ってから地下鉄1dayパスで東山(岡崎公園)に向かう。京都国立近代美術館は Van Cleef & Arpelsのジュエリー展が終わり、4Fのコレクション展のみ。この日は無料で、しかも午後8時まで開館だ。地下鉄東山駅から白川沿いに歩くと西からの乾いた涼しい風が感じられた。
特集展示は生誕130年記念の秦(ハダ)テルヲ。名前も知らなかったが、20世紀前半に活躍した人らしい。『戦中絵日記』http://search.artmuseums.go.jp/records.php?sakuhin=150013(下のほうの絵と文字が混じったもの)が興味深いが、終戦の年に58歳で亡くなっている。また、暗いタッチで女性を描いた作品群(たとえば『絶望』http://search.artmuseums.go.jp/gazou.php?id=150750&edaban=1
や『血の池』)も独特の雰囲気を出している。
反対側のコーナーで展示されていた「関西美術院の画家たち」も面白い。この美術館で何度も見ている安井曽太郎・梅原龍三郎などの油絵が並んでいる。沢辺清五郎の『梳』にはドキッとする美しさがある。
小一時間鑑賞していて、「そうだ、細見美術館にも行ってみよう」と思いつく。会期が8月20日までの「古裂(こぎれ)に宿る技と美」を見ていなかったのだ。午後6時で閉館だが5時15分ごろにメンバーカードを提示し入館。ほとんど人のいない閉館間際の館内を見て歩く。古いものは正倉院から散逸したと思われるものもあるというから驚きだ。
地下鉄東山駅から東西線で烏丸御池まで乗り、5分ほど南に下ると練習会場のウィングス京都。帰りも竹田駅で一旦改札を出て再入場。1日乗り放題券で1,050円分乗ったことになる。余談だが、この日も網棚に乗せたベーグルの袋を危うく置き去りにするところだった。間一髪気づき、電車に戻ったのだが、一駅先まで乗って折り返し、20分ほど時間をロスする羽目に…
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