コンクール全国大会。一昨年の高松に続き(昨年の長崎は遠いし他の予定もあって断念)、ことしも鳥取市に自家用車で聴きに行った。土曜の朝6時に家を出たのだが、これが甘かった。自動車専用道で大阪市内を過ぎ、いつも渋滞するので有名な中国道の吹田と宝塚付近でノロノロ渋滞。途中のPAでトイレ休憩を二度取って、鳥取市内の会場:とりぎん文化会館の駐車場に到着したのは開会8分前の9時52分だった。ありがたかったのは駐車場が無料。朝10時前に入って、夕方5時前に会場を後にするまで停めっぱなしだ。
開会の10時にぎりぎり間に合ったわけだが、入り口で分厚いプログラムを受け取り、今年のコンクール課題曲集であるところの「合唱名曲シリーズNo.45」を1050円で購入。時間がないのであまりあれこれ考えず、1階席やや後方の中央セクションに座る。まもなく簡単な主催者あいさつ、審査員の紹介の後、演奏が始まった。
1番目は関西学院グリークラブ、これは聞き逃したくなかったので、ちゃんと聴けただけで良しとしよう。コダーイの課題曲の後、千原英喜の「那須与一」。鳴り物入りだが、そんなに激しいものではなく、バランスのとれた勢いのある男声合唱を聴かせてくれた。オーバーシュート気味のテノールも嫌味なものではなく、かえって好感のもてるものだった。かならずしも僕の好みの音楽ではないが、結局のところ「大学ユースの部」の1位金賞だった。これで来年のシード権を獲得し、関西支部からの出場枠がひとつ増えたのはみんなにとって朗報だ。同志社グリーやG.U.Choirもさらに気合を入れて挑戦してくるだろうなぁ…
あと、この部門で個人的に印象に残ったのは、男声合唱の北海道大学と早大フリューゲル。北大はコダーイがいい感じだったし、自由曲も破綻のない演奏だと思ったが銀賞。フリューゲルは金賞の4位。自由曲の『落下傘』は少し物足りなさを感じたが…
混声では伊東恵司の指揮する名大コール・グランツェ。100名規模の大合唱で自由曲は松下耕作曲「日本の民謡」から『貝殻節』と『湯かむり唄』。とくに後者はは秀逸だった。鳥取民謡とのこと… 選曲がうまいんですかね? 金賞2位でした。
僕としては全国大会常連の都留文科大(山梨県)の方が好みだが、金賞の3位に終わる。去年1位でシード団体じゃなかったかな? 課題曲はモンテヴェルディ、自由曲はジェンジェシというハンガリー人の宗教曲で微妙なハーモニーだがわりと聴きやすい曲だった。ここは男女比46:17で女声が多い。最近こういうのが気になって人数を数えてしまう。
(つづく)
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