思い出したので追記しておく。
アンコール曲はヴァイスの「ブレー」だったと思う。フランス風だよね。
それと後半のステージ途中で弦の交換があった。娘さん(佐藤美紀:けっこうな美人です)のリュートの第1弦(最高音弦)はその日の朝に交換したばかりだというのだが、音があまりよくないということだった。なにしろ羊の腸を撚ってつくるものなので品質にばらつきがあるとの解説。近頃はほとんどの人がナイロンなどの品質の一定した弦を使っているらしい。ただ、そうすると残響が長くなり、弦の本数の多いリュート、とくに二台での演奏など無理だという。ガット弦だからこそ、爪弾いた音はすぐ消えて次の音の邪魔をしない。ふ~む、理屈は分かる。以上、解説はすべてお父さんの佐藤豊彦氏でした。
父娘の演奏なんて羨ましいですね。あのコバケン(小林研一郎)も娘さんとのピアノ協奏曲は嬉しそうだった。僕は出番待ちでステージ袖にいました。
さて、さっきの交換した第一弦は緩みやすく(一時間ほどしないと安定しないらしい)曲の途中(組曲の曲間)で豊彦氏が手を伸ばして美紀さんの弦を締めていたりした。なかなかファミリーな感じでよかったです。演奏者と聴衆の距離が短いのも…
演奏が終了してからの余談で主催者がネタを振ったのだが、この父娘の間の会話はオランダ語だという。美紀さんはオランダ生まれ。保育園に行く頃になっても預けられた先でコトバがわからず黙ってじっとしていた。わかりますね… わが娘は4歳ごろにアメリカでナーサリーに預けられたのだが、同じようにミセス〇〇の膝の上でじっとしていたという。我が家と違うのは、そこでお父さんが家庭でオランダ語を教えた(生活しながら会話した、ということでしょう)→ いまだに父と子の会話はその習慣が続いているだけ、とおっしゃっていました。母子の会話は日本語だそうですが、やっぱり日本語は話す相手によって敬語やら何やら、言葉遣いが変わってくるもんね。おもしろい余談も聞けて良かったです。
開演が午後2時で、20分ぐらいの休憩(隣の建物でお茶が供されました)を挟んで終演が4時半ごろ。リュートの音色と雰囲気を堪能したんですが、帰りは道路が混んでいて、家に帰りつくまでに約50分かかりました。
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