第1日の一般部門Aグループだが、結果的には東京の "Combinir di Corista" (コンビニ)の圧勝ということになろうか? このグループは個々のメンバーの技量が高いのだろう。発声からしてレベルが違うように思う。自由曲は北欧の作曲家の曲で、1曲はラテン語の宗教曲、あとの2曲はデンマーク語だったようだが、またその演奏を聴いてみたいと思う。
2位となったこれも東京の「杉並学院・菊華混声合唱団」だが、恥ずかしながら存在を知らなかった。昨年の全国大会にも出場したとのことだが、演奏が始まってみると若い透明感のある声とビンビン響く強烈なソプラノに驚かされた。自由曲はパミントゥアン(J.A.Pamintuan)の "Christus factus est" と "De Profundis"。これは関西大会で「はもーる神戸」が歌った曲かな? 興味深い曲で指揮ぶりも面白かった。これもまた聴いてみたい演奏だ。
3位は京都の「アンサンブル Vine」だが、やや声の飛び方が悪いように聴いていて感じた。むろん立派な演奏だったが、他の金賞受賞団体のトップバッター「マルベリー・チェンバークワイヤ」や銀賞だった同じく桑原妙子さんの女声合唱「マルベリー・クワイヤ」の方が好ましいように感じた。金賞の「会津混声合唱団」はやや女声がバランス的に弱かったのではなかろうか? このへんも後日、他の方の好評・感想を確認してみたい。
残念ながら我が奈良県の「クール・シェンヌ」は精彩を欠いて銀賞。やはりテナーが気になる。続く島根県の「ゾリステン アンサンブル」も悪くないと思ったが銀賞。
書き忘れるところだった。2番目に出演した長野県の「合唱団まい」は課題曲「鳥のように栗鼠のように」を指揮者の雨森文也氏とピアノの平林知子さんもメンバーに交じって歌ったのが印象的。前列の平林さんが体を振るようにしてリードしていた。自由曲は高田三郎作曲の「啄木短歌集」から5曲。最初の「やわらかに」は僕も以前に所属していた合唱団で何度かアンコール曲として歌ったことがある。自分たちのと比べるのが恥ずかしいが、「参った!」という素晴らしい演奏だった。結果は銀賞ということだが、雨森先生の世界というか「お見事!」というのが感想だ。
わざわざ奈良から富山まで聴きに行って良かった!と、まず初日に思った。(今回はかなり主観的な感想を書いてみたが、素敵な演奏・ハーモニーを聴かせてくれた出演者の全員に感謝したい)
お疲れさんでした。富山は遠いけど、確かホールは比較的新しく音響の良いホールだと聞いたことがあります。その点がよかったのでは!?
優勝は、一般が江戸コラ、大学が関学グリーと、今回は珍しく男声が上位でしたね。江戸コラも定演の時に聴いた軽い声からかなり進化していたのでしょうか。なにコラと比べて聴いてみたいものです。
来年はできればご一緒したいな、と考えています。
投稿情報: カツオ | 2012年11 月28日 (水) 18:44
「オーバード・ホール」は座席の座り心地もよく、気持ちよく聴ける会場でした。ただ、やはり1階席は音がデッドな感じ。審査員が座っていた2階席?の前列が一番良く聞こえるんでしょうね。小生もいろいろ座る場所を変えてみましたが… 最終的にはもう一つ上の階の前の方・中央席でフィニッシュ。
大人数の男声合唱はぴちっと決まると聴いていて快感ですね。逆に混声は40人前後の中規模の方が聴きやすくて好みです。おえコラは重厚感も出ていたように思います。
千葉か… 1泊2日で聴けますね。
投稿情報: inukshuk | 2012年11 月29日 (木) 12:23