先週の日曜日に大阪から先に出かけたのだが、昼過ぎには用事を終え、その帰りにせっかくなので梅田をぶらぶらした。そして、映画『源氏物語 千年の謎』を見ることにした。映画館で映画を見るのは1年以上前の『ノルウェイの森』以来だ。
昨年末から丸谷才一の『輝く日の宮』を再読していたし、映画の公開前にはJR京都駅でパネル展示などしていたので興味は持っていた。映画館の窓口に行くと、次の開演までには2時間ほどあったのだが、ネットカフェで時間をつぶすことにして切符を購入。1800円なんですよね。意外と安い、僕の若い頃は…なんてオッサンらしく窓口のオネイさんに無駄話をして…
やっぱり映画館の大スクリーンでみるのがいかにもCINEMAって感じでいいね。家でDVDや録画でみると僕の場合、集中してみることができないので…
さて、この映画では『源氏物語』の主人公・光源氏(生田斗真)よりも紫式部(中谷美紀)と菅原道真(東山紀之)にスポットが当たっているように感じた。『源氏物語』という物語の世界とその書き手である紫式部の生きる現実の世界が交錯するように脚本が書かれ、ドラマ化・ヴィジュアル化されている。
ヴィジュアル的には「物語」では六条御息所(田中麗奈)、「現実世界」では陰陽師・安倍清明(窪塚洋介)が大活躍。御息所の嫉みが生霊となって体を離れて飛んでゆき、夕顔や葵上を苦しめたり殺してしまうわけだから… 映画だから当たり前なんだけど、出てくる女性陣(女優さんたち)は何ともまぁお綺麗で素敵です。
葵の上役の多部未華子は冷たさのあるキャラクターをよくあらわしていたし、藤壺(桐壺更衣も)の真木よう子は色気がありました。物語原作に出てくる「末摘花」のような不細工な女の人は絵にならないのでしょうなぁ… それにしても女というものは怖い。弘徽殿女御(室井滋)の意地悪な感じもすごいですね。
『輝く日の宮』を読了したあと、やさしい注解のついたダイジェスト版を再び図書館で借りてきて、『源氏物語』の世界に浸っております。
最近は映画づいているようですなあ。しかし関西人とはいえ、源氏物語をオッサン一人で観るのは勇気が要りませんでしたか!?小生は無理ですなあ。因みに最近観たのは「山本五十六」と「RAILWAYS」です。こういったのは落ち着いて観れますぞ。因みに次に観るのは「ALWAYS3丁目の夕日」と決めています。
投稿情報: カツオ | 2012年1 月22日 (日) 18:12
Non, オッサン独りでもべつに平気でしたよ。確かにカップルや女の子連れは多かったようですが… 予想外に濡れ場は少なかったですね。
劇場中央列の真ん中寄りの座席を指定したのですが、隣は独りで見に来ているような男性でした。マニア・スポットと言えるかもしれませんが… 映画見るならこのへんですよね。『ノルウェイの森』はど真ん中で独りで見ました!
投稿情報: inukshuk | 2012年1 月22日 (日) 23:43