昭和29年創業の老舗である。カウンターの中で自家製の餃子の皮をかなり年季の入った機械で伸ばし、餡をくるんでいる完全な手作り餃子だ。皮は比較的厚く、焼いたときに餡の肉汁がたまる。これぞ「神戸の焼餃子」、私見ではNo.1である。もちろん右上隅に少しだけ写っている味噌ダレを付けて食う。ちなみに店の奥でご主人が焼くのだが、この日は少々焼き目がきつい。ただし、味はいつも通り絶品だ。
営業時間が午後3時半から9時半(日曜定休)なので、しばらく行けなかったのだが、先日ちょっと覗いてきた。開店すぐだったのでまだ他に客はいない。餃子1.5人前(写真のとおり15個)とビール中瓶を注文。良心的な店で、キリン・ラガーとアサヒ・スーパードライの二銘柄が置いてある。僕は当然キリン! 飲み物は他に紹興酒(と烏龍茶)があり、冷蔵庫で冷えたやつを小さなグラスに注いでくれる。前に飲んだことがあるが、紹興酒がまた餃子の肉・ニラの味と合うんだよなぁ。
カウンターだけの店なのだが、だいたい夕方の早い時間に行くことが多いので、あんまり混んでいて座れないという状態は見たことがない。地元密着型のようで、焼いたのを持ち帰りで注文する人も多い。日が暮れて時間が遅くなると、店で一杯やりながら、という客も多くなるのだろうか? TVセットが高い位置にあるのだが、プロ野球中継(当然、阪神タイガースの)を見ながらだったりして…
以前記事に書いた元町の「瓢箪」は人通りの多い場所で昼時から営業していて、焼かずに生の冷凍物も持ち帰りや宅配便扱いで販売したりしている。(ちなみに餃子の皮は「瓢箪」のほうが少し薄い) 三宮の高架下にも店があって、けっこう手広く商売をしているし… このへんの両者の営業スタンスの違いから、「夫婦ぎょうざ」を応援したくなるのかもしれない。でも、なかなか行けないんだよなぁ…
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