11月16日(土)午後3時からの演奏会@兵庫県立芸術文化センター大ホールに出かけた。
http://www1.gcenter-hyogo.jp/contents_parts/ConcertDetail.aspx?kid=4310911313&sid=0000000001
オケ付き、ピアニスト二人とあって、最上のA席は4000円。今回はB席の2階バルコニー席を選択した。右側のかなりステージ近く。3000円だがお値打ちだろう。この席からもピアニストの表情がよく見える。
前半は6日前にもピアノリサイタルを聴いた菊池洋子のモーツァルト ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466。第1楽章のオケの出だしは心揺さぶる音楽だが、第2楽章『ロマンツェ』が静かで美しい。思い出したのは、僕がクラシック音楽を聴き始めたころ、父に頼んでクララ・ハスキルの弾くこの曲のLPレコードを買ってきてもらったこと。45年も前のことだが、当時「名盤」として音楽雑誌で紹介されていた。
実際に生演奏で聴いて、言葉で言い表せないほど感動した。ピアニストも大変気持ちの入った熱演だったように思えた。「カデンツァが凄い!」と思ったのだが、後で指揮者(下野竜也)が「ベートーヴェンによるもの」と解説していた。オケの兵庫芸術文化センター管弦楽団は国際色豊かで若い演奏家が多い。ステージの右上から聴いた格好だが、良く鳴っていた。やはり音楽は生で聴く(響きを体全体で感じる)のが最高なんだろうなぁ…
協奏曲が終わって割れんばかりの拍手の嵐!! 3度ぐらい袖に下がってはステージに登場して拍手喝采を浴びていた。
休憩後はベートーヴェンの『皇帝』。ピアニストは河村尚子。僕は昨年まで彼女のことをほとんど知らなかったのだが、グリー友人のY君が彼女のことを推していた。というかY君はMozartの音楽が苦手らしい( ^ω^)・・・ 菊池洋子のMozart『音のパレット』シリーズと並行して、河村さんは『ベートーヴェン紀行』シリーズを開催していた。最近公開された映画『蜜蜂と遠雷』で(代役の)ピアノ演奏をしているとのこと…
『皇帝』は昔から聴きなじみのある曲。ベートーヴェンといっても、これは聴いていて楽しい気分、明るい気分になる。オケとの絡みもバッチリだ。演奏終了後は菊池さんと同じく万雷の拍手。そしてステージに2台のピアノがセットされ、Mozart の2台のピアノのための協奏曲 第10番 K.365 が始まる。時間の関係もあって第1楽章のみの予定だったが、アンコールは同曲の第3楽章を演奏してくれた。ピアノ2台、掛け合いの旋律が耳に残る…
終演は午後5時半。胸いっぱいの演奏会になった。蛇足だが、このあと西宮北口駅前の居酒屋『ふじや』で友人M君と二人で飲み会を挙行! モーツァルト、ベートーヴェンとは縁の薄い場所だが、まぁそれでもいいじゃないの。芋焼酎を飲みながら、頭の中ではモーツァルトの世界が広がっていた。60歳を過ぎて音楽とお酒三昧の日々です。
最近のコメント