この日も朝から曇り。記事(その1)で写真を撮りながら歩いたのだが、二日目とあって道順はわかっているし、歩道の状況も一日目よりましだった。
スムーズに会場の Kitara にたどり着き、クロークでダウンコートとマフラーを預ける。ホール内は結構暖房が効いているし、嵩張るコートは邪魔だ。さらに昼ご飯の時間確保のため、最後の2団体は聴くのをパスしようと決めていた。ホールを出るのに少し時間がかかっても大丈夫… 開会まで時間の余裕があり、2階席の審査員席の後ろ左手に席が確保できた。このあたりの聴衆は「濃い」人が多く、審査員席の係~合唱連盟の支部役員~と話をする人がいる。僕も関西支部長のS先生には大学グリークラブ時代に指揮をしてもらったり、ここ数年、合唱コンクール関西支部大会や全国大会の会場で顔を見れば挨拶している。この日もお昼休憩後、最初の演奏が始まる前に一言二言、話ができた。大会プログラムには「コンクール委員長」と記載されていて、気遣いされる立場だったろうが… 服装はあいかわらずダンディーで、上着を脱いだヴェスト姿で審査員席の最後列の端に座っておられた。
さて、青森の女声、愛知の男声でスタートしたこのカテゴリーだが、3番目は本命といって良い東京の「お江戸コラリアーず」。自由曲が宗左近 / 三善晃の「ふるさと」~男声合唱とピアノのための「縄文土偶」から~という初めて聴く曲だった。次も東京の「創価学会しなの合唱団」。課題曲のM3「秋の夜の会話」(草野心平 / 高島みどり)が面白い。自由曲は Ⅲ. 死と現象(ウルトラマリン第三)~男声合唱とピアノのための「三つの悲歌」から~という濃い曲(逸見猶吉 / 田中達也)。コンクールという大舞台で勝負するための大曲なんだろうが、僕はこの辺のピアノ付き男声合唱曲が苦手だ。「江戸コラ」は金賞1位、「しなの」も金賞(5位以内)を獲得したのだが…
5番目の香川の女声合唱 "monosso" でほっとする。指揮は山本啓之さんだ。F3の「麦藁帽子」(三善晃)が良い。そして自由曲も三善晃の「北の海」「ふるさとの夜に寄す」~「三つの抒情」から~。こういう三善晃はいいなぁ… 混声合唱でこんな感じの三善作品は無いかなぁ?
少し飛んで9番目の "Voci Brillanti" も同じ選曲だった。指揮は有名な雨森文也氏。ピアノの白鳥清子さんは僕が歌っている京都のアンサンブルで昔歌っていた女性Wさんの娘さんだ。午後の部で席を右サイドに移ったら、Wさんご夫妻に遭遇した。これは偶然ということでも無いのだろう。"monosso" のほうが評価が高く金賞の3位、"Brillanti" は銀賞だった。
関西代表:大阪の「メンズ・ウィード」はこれも人気の高嶋昌二さん指揮。M4「春」、自由曲「春愁のサーカス」ともに信長貴富で勝負したが、銀賞に終わった。全国大会のハードルは高い。好ましいと思った神奈川の "La Pura Fuente" は F3 と 「地球歳時記 '95」より "3rd Scene" というダブル・コーラス。ここは金賞2位でしたね。
ごめんなさい、「湘南はまゆう」と「HBC少年少女合唱団シニアクラス」は聴かずに退出しました。HBCは自由曲で Ivo Antognini の "Agnus Dei" と Gustav Holst の "Ave Maria" を歌って金賞だったそうですが… 昼食優先です。
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