去る週末は土日ともコーラスの練習があり、京都まで電車で往復した。天気はそれほど良くなかったが、桜はほぼ満開の状態だ。 「ファミリー公園」では満開の桜の枝が土手の下方に長く伸び、車窓から良く見える。制服を着た女子高生二人組が「やばくない?」などと云い合って、ひとりはスマホで写真を撮っていた。その子はその駅で下車した。地元なんだろうか?
丹波橋で京阪電車に乗り換えても「墨染」あたりの疎水沿いの桜並木は素晴らしい。一週間後には散ってしまっているだろうか? 岡崎公園の近代美術館あたり、疎水の桜は暗くなるとライトアップされ、観光客を乗せた船が橋をくぐっていた。
さて本題。日曜日の夕方、帰りの急行電車で途中から横長のシートに座れて『騎士団長殺し』の最後の数章を読んでいた。さらに先の停車駅(西大寺?)で乗客がかなり入れ替わったとき、スプリングコートを着た40代と思しき女性が近寄ってきて、なんと僕に前で腰をかがめて僕の目を見つめたのだ!! いままで会ったことのない女性のはずで、何事かと思っていると、僕の左に座っている(さっきまで眠りこけていた)女性の友人なので席を一つ移動してほしい、ということだった。
な~んだ、びっくりしましたがな。もちろん「ダイジョウブですよ」といって隣に移動したが、目を見つめて話しかけられ、ちょっとドキドキした。ほどなく彼女らは地元の言葉でペチャクチャ話しだして盛り上がり、僕は春樹の小説に集中していたのだが… ちょっとした春の出来事だった。
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