4月に入団して3カ月もたたないうちに演奏会のステージに立つことになった。いまから考えるとえらいことなのだが、先輩たちに交じって中村茂隆先生作曲の「風の中で歌う空っぽの子守唄」(蔵原伸二郎作詞)を暗譜で歌った。6月30日の一橋大学コール・メルクールとのジョイント・コンサートの第4ステージ。場所は東京の九段会館(残念ながら5年前の東日本大震災のおり、天井が落下して死傷者を出し、取り壊しが決まっている)だった。最終ステージの合同曲は「清水脩による日本民謡」より、「最上川舟歌」など5曲を一橋大の常任指揮者:増田順平氏の指揮で歌ったが、鋭いタクトの振りが印象的だった。
増田順平さんといえば、最近、氏の編曲による「からたちの花」などの無伴奏混声合唱版の山田耕筰曲をしばしば歌う。「からたちの花」と「この道」はアンコール曲の定番だ。京都のアンサンブルの師匠(マエストロ)によると、信長貴富などの今風の編曲ではどうもしっくりこない、とのこと。とくに我々のような50歳以上のメンバーが歌うときにはそうかもしれない。そして、奈良のアンサンブルでは副指揮者が山田耕筰/増田順平作品から数曲とりあげ、次回の演奏会でステージにのせる予定だ。増田氏は「ある事情」により、しばらく音楽界から姿を消していたらしいが、その見事な編曲により合唱作品が親しみ続けられているし、増田氏とのなんとも言えぬ「縁」を感じる。
我々のグリー時代は一橋大のコール・メルクールと毎年ジョイント・コンサートを開催(場所は神戸・東京の持ち回り)していた。当時、大阪市立大グリークラブは大学紛争の後遺症で十分な活動ができておらず、旧三商大交歓演奏会が復活するのは我々が卒業した後の1982年になる。そういえば社会人になってから大阪のシンフォニーホールに「三商大」の演奏会を聴きに言った記憶がある。この催しも近年の大学クラブ活動の低迷により途絶えているようではあるが・・・
確かこのコンサート、聞きに行きましたなぁ。
あと、一橋大学という響きには古傷が何とも疼きます。
投稿情報: つのぶえ | 2016年8 月27日 (土) 11:07
そう、あの時ステージ上から会場真ん中あたりに座っているつのぶえさんが見えた。
度胸が据わっているんでしょうか? 合唱に関しては舞台に立ってもドキドキ・ガクガクすることはあまり無いですねぇ・・・
投稿情報: inukshuk | 2016年8 月27日 (土) 14:12