いつの間にか春が過ぎ、初夏の陽気になった。今年は2月以降(そのうち記事にするつもりだが、訳あって)合唱の練習が増え、美術館で絵を見る回数も減った。
4月半ばに演奏会もひとつ終わり、4月30日からは9連休ということに相成り、GWも中盤にさしかかった5月3日に神戸方面に美術館巡りに出かけた。交通手段は近鉄と阪神電車。先に述べた演奏会の本番が金曜日で、ステージリハも平日の夜にあったので、交通費節約のためスルッとKANSAIの3dayパスを買っておいたのだ。そして最後の1日分をこの日に利用。
最初の目的地は神戸市立博物館。いわゆる旧居留地地区にあるのだが、最寄り駅の三宮までは自宅を出てから約2時間かかる。なんとこの日の午前11時過ぎに三宮駅前で乗用車が歩道に乗り上げ、通行人数人を巻き込む事件があった ( http://www.asahi.com/articles/ASJ534CVGJ53PTIL00T.html ) のだが、ボクはひとつ先の元町まで行き、駅前で「海鮮丼」を12時前から食べてたので、家に帰るまでこの事件のことを知らなかった。そういえばパトカーが三宮駅手前の妙な位置に停まっていて、中年女性が警察官に何か説明しているようだったが・・・
さて本題。「我が名は鶴亭」というのが展覧会のお題。
http://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/museum/tokuten/2016_1kakutei.html
鶴亭は江戸時代(享保~天明年間)の文人画家で長崎出身、上方を中心に活躍したらしい。今まで全く聴いたことの無い名前だったが、一見してびっくり! そして「なるほど」と感心してしまった。 展示替え後の後期初日だったが、色彩豊かな花鳥画が印象的。たとえば「蘭石小禽図」なんかは、力強く描かれた岩の上に凜々しい鳥、そしてさりげなく蘭の花が描かれている。 また墨だけで描かれた「糸瓜図」、これはすごいです。
ついでに同時開催の16世紀の世界地図、有名なザヴィエル像や南蛮屏風(社会の教科書で見たようなの:国の重要文化財です)も興味深く見ました。
それと最近気になる「書」の世界。井茂圭洞さんの書が2Fギャラリーに掛かっていました。興味深かったのは本居宣長の「大和心」。敷島の大和心を人問はば、朝日に匂ふ山桜花。これは心に染みます。
最近のコメント