本日の日経新聞文化欄は武満徹の記事だった。今年が没後20年で様々な演奏会の企画があるという。命日は2月20日だそうだ。
そのとき僕はアメリカのニュージャージー州で仕事をしていた~最近こんな風に過去の出来事をとらえることが多い。会社でウォールストリート・ジャーナル紙(もちろん英語です)を取っていたのだが、その訃報が彼の似顔絵とともに第一面の「What's News」で伝えられたと記憶している。当時はWSJでは写真を使用せず、代わりに精密な似顔絵を紙面で使っていた。今ではカラー写真も使うようだが・・・
武満徹といえば、ここ数年で彼の合唱曲を何度かステージで歌った。「小さな空」とか「〇と△の歌」などは武満自身が詩を書いたもの。前者は子供の頃の郷愁を呼ぶような、後者は愉快なユーモアにあふれた曲。「難解な現代音楽の作曲家」のイメージとはほど遠い人間味あふれた曲だ。
三年ほど前だろうか、NHKのBS番組「クラシック倶楽部」で武満作品の特集をやったことがあった。たしか「八ヶ岳に響く」というタイトルで・・・ なかでもギター曲が印象的だった。とてもロマンチックで甘い響きがした。武満徹自身もそんな人だったんだろうなぁ。
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