昨日の朝刊で森本哲郎氏の訃報に接した。元朝日新聞記者で評論家。新年5日に88歳で亡くなられたとのこと。 正直言ってしばらく氏の名前は脳裏から遠ざかっていたのだが、彼なくしては今日の僕の精神活動の基礎はできていなかった、といっても過言ではない。
たしか高校卒業後の浪人時代に森本氏の『ことばへの旅』シリーズを予備校への通学途上の電車の中で読んだ。古今東西の名著からの一節と、それにまつわる氏のエッセイが綴られていたように思う。印象に残っているのは旧約聖書の『ヨブ記』とシジフォスの神話についての話。これのおかげで大学教養課程での哲学の講義も興味深く聴けた。あと、アフリカのトンブクトゥの紀行文など…
氏の著作の思い出は2ヶ月前に死んでしまった親友Tとの思い出につながる。Tとは一年間ほとんど一緒に京都まで通学したから。そして彼にも森本氏の本を紹介して貸してやった。新刊で買った『ぼくの会話学校』というのがなかなか帰ってこないので、当時の僕としては珍しく頭に来て、彼の自宅まで乗り込んで見つけて返してもらった記憶がある。
もう三十年以上手にとって読んでいないが、おそらくこの足元の段ボール箱のなかに眠っているはずだ。
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森本毅郎氏(元NHK、ニュースキャスター)がこの人の弟だと
新聞の訃報欄で知った。それにしても、Tもけっこうエエ加減な
ヤツやったんやなあ。まあオレも、大学オケの後輩から借りた
本を約30年ほど返さなかったことあったけど(笑)。
投稿情報: つのぶえ | 2014年1 月11日 (土) 12:31
TITLE: Re: 再びTを偲ぶ
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本当にあの時はどうしたんだろうなぁ… 彼も人の子だからね。
でも彼はつのぶえさんと違って女の子によくモテた。年上にもモテたぞ。この話題はNGかもしれんが…
前回の企画は早すぎた気がするが、ぼちぼち「偲ぶ会」をやりたい気がしてきた。
ところで関西では「やしきたかじん」の訃報が大ニュース。今日の昼も彼の冠番組をやっていて、Tのことをまた思い出し僕も涙ぐんでしまった…
投稿情報: inukshuk54 | 2014年1 月11日 (土) 22:55