(前の記事の続きをすぐ書くつもりが、ずいぶん時間がたってしまった。美味しい酒、魚料理などを思い出しながら書いてみる)
11月23日の夕方5時過ぎにすでに日が落ちて暗くなった富山駅に着いた。昼過ぎに奈良の家を出た時から少し雨が降っていて、折り畳みの傘を持って出たのだが、金沢あたりでも雨だった。駅の構内にある観光案内所(若い女性が二人いた)で宿への行き方を確かめるために市内案内地図をもらったのだが、「歩くと20分ぐらいかかるので路面電車を利用するとよい」と言われた。料金は200円で5分おきぐらいに発車するという。
駅前の通路を歩き電車の乗り場に向かうと、道路はところどころ濡れていて、雨が降った形跡が… なるほど駅前が始発のようで、「南富山駅前行き」の電車が止まっていた。間もなく発車し5分ほど乗っただろうか、3つ目ぐらいの「荒町」という停留所で降りた。宿泊するホテルは道路を渡るとすぐ前に見えた。「展望大浴場」の大きなサインですぐわかったが、入口は路地を少し入ったところにあった。
チェックインする時に「近くでお勧めのお酒と料理を楽しめる店は?」と聞くと、手作りで地図付きの「飲食店のご案内」というのをくれた。雨がまた降り始めたし、初日はホテルのすぐ近くの「会之風」という居酒屋に行くことにしたが、観光案内所でもらった「るるぶFREE富山」で念のためチェックすると、何とこの店、地魚と地酒が売りで県内外から客が通うという「会之風 総曲輪本店」だった。後で聞いたところによると総曲輪(そうがわ)は富山市最大の繁華街とのこと。そういえば観光案内所のオネイサンも「ホテルの近くは繁華街で居酒屋も多い」みたいなことを言っていたっけ。店を出た後にぶらり散歩してみるとすぐ前に大きな本願寺の別院があった。
さて、その「会之風」である。6時半頃に入っただろうか。のれんが掛かっていない戸を引くと、わりと間口が広く左手にL字型のカウンター。右隅に地元の人らしき男性客二人、左奥に中年男女が座っていて、僕は中央辺りに席を取る。 目の前の若い板前さんのお勧めにより、まずは地酒の満寿泉(ますいずみ)と富山湾でとれたキトキト地魚の刺身盛りを注文。これが最初の写真だが、盛りつけも上品ですね。お酒は吟醸香が控えめで僕の好み。コップ一杯880円でしたか…
カウンターの黒板メニューで「かき酢」とあり、「生牡蠣はないのか」と尋ねると、これがそうだという。はたして出てきたのがこれ。
牡蠣の殻の上に養殖物だという生牡蠣がごろごろ乗って出てきた。これも880円なり。天満の店で食べたような一個500円とか600円するようなものに比べれば小ぶりだが、数で勝負。味も普通に美味しい。
酒は2杯目、氷見の地酒「曙」。やや辛口のすっきり味。魚介料理にぴったりで文句ありません。
そのうち目の前の炭火でで美味しそうに焼いてもらっていた「ブリのカマ」が登場。
結構でかくて25cmほど? お値段は880円~だったと思うが、大きさによるようでいくらだったか不明?
骨の周りのお肉が美味しかった! この頃お酒はフィニッシュにかかるため「銀嶺立山」の燗酒を2合徳利で。
お店の雰囲気も良く、僕には珍しく〆に焼きおにぎりを注文。香ばしい醤油味が旨かったっす。味噌汁付きでしたか、身も心も温まり、お勘定は締めて6610円でした。ごちそうさま。
(富山の食べログまだまだ続きます)
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