記憶がうすれないうちに大学部門の感想も少し…
第1日開会後一番目の演奏は東の横綱、東京工業大学「コール・クライネス」。プログラム上、総勢142名の大混声合唱だ。課題曲G2の "Sing Lullaby" は線のそろった演奏だったかな。自由曲はスウェーデンの現代作曲家 Lidholm の "De Profundis"。印象をメモに残せていないが、2年前の西宮であった全国大会で聴いたとき(たしかこの時も朝一番の演奏だった)と同じく、完成度の高い演奏で文句なしの金賞。15年連続の金賞受賞だそうだ。すごい!(結局3位のNHK賞)
昼食休憩後に出演した関西学院グリークラブは西の横綱だ。10月に関西大会のシード演奏で聴いたとおり堂々の演奏。今回は当然ながら、さらに気合いが入っていたようだ。90名規模の男声合唱がびしっと決まると胸にぐっとくる。課題曲M4の「はらへたまってゆく かなしみ」は松下耕の作曲だが多田武彦を彷彿とさせ、静かに始まり、熱く盛り上がって、静かに終わる。自由曲の三木稔作曲「阿波」から「水取り」「たたら」もハマっていた。2年前の全国大会でも「尾崎喜八の詩から」でソロを入れた曲を演奏したが、この路線がお得意かな。結果はこの部門トップの富山県教育委員会賞。お見事!
金賞2位となった東北福祉大学混声合唱団は声に力強さを感じ、自由曲のメンデルスゾーン「エリア」からの2曲は堂々とした演奏だった。課題曲のG4「受付」(難曲だ)も問題なく歌いきった。
他に注目したのは早稲田大学コール・フリューゲル。課題曲はM3の西村朗作曲「松の針」。自由曲は宮沢賢治の詩に新実徳英が曲を付けた「春と修羅」より。なかなかの好演だったと思う。やっぱり金賞。
北海道大学合唱団(じつは男声)は女性の指揮者だったが、面白い演奏だった。その他、福島大混声、都留文科大などA評価をしたところは軒並み金賞を受賞。静岡大混声も良かったと思ったのだが銅賞。これは後日「ハーモニー」の記事を見てみよう。
銀賞に終わった金城学院大学グリークラブ(5年連続出場)はクリアな女声合唱を聴かせてくれたが、課題曲がちょっと乱れたかな? 惜しかったです。
島根大混声は僕と同じホテルに宿泊していた(朝食時に声をかけてわかった)のだが、銀賞。ちょっとひやひやして聴いていたのだが、思ったより結果は良かった(ぱちぱち)。
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