１０年ぶりの東京（その４）～お江戸コラリアーず第１１回演奏会～

８月１２日（日）のメイン・イベント、合唱団お江戸コラリアーずの第１１回演奏会である。演奏会の会場は文京シビックホールで演奏会の開始時刻は午後２時。このブログにときどきコメントをくれる「カツオ」さんことグリークラブ同期のＴ君も一緒に聴きに行くことになっていた。

Ｔ君から「開場前に前の方に並んでいるので、ゆっくり来ればよい」との携帯メールが入った。僕の分の席もとっておいてくれるとのことである。会場に着くとすごい列ができていた。前夜の Cantus Animae でも行列ができていたが、とてもその比ではない。入ってみると大きなホールで、Ｔ君が１階やや後ろ寄りのいい場所に席をとってくれていた。客層は若い学生みたいな人が多く、男性客も多い。男声合唱だから当たり前か？　しかし、最近は男声合唱から遠ざかっているので、こんな会場風景はあまり見たことがない。

定刻を少し過ぎて団員の入場。事前に知ってはいたが、女性もステージ上の団員の中にいる。だから、あえて「男声合唱団」とはしていないのであろう。はたしてトップテナーに３人の女性の姿があった。眺めてみるとステージ上も若そうな人が多い。あとの演奏中のトークで手を挙げていたが、圧倒的に３０代以下が多い。

１ステ：　ドイツロマン派作品集

声を聴いてみてもそうだ。声質が軽く、ハーモニーに厚みがない。リヒャルト・シュトラウスの「夢の中の光」に注目していたのだが期待外れ。２~３年前に聴いた創価学会関西男声合唱団の響きとは比べものにならない。人間、年を取らないと得られないものもあるんですよねぇ。

２ステ：　信長貴富作曲　無伴奏男声合唱曲集「じゆびれえしよん」

これは今年初めに信州大学グリークラブによって初演された作品だそう。こういう日本語のアカペラ作品がこの合唱団にしっくりくるのではないだろうか？

３ステ：　Sea Shanties

始まりにもたついたが、最初の曲”Shenandoah"はステージの下まで広がっての演奏。僕にとっても懐かしい曲だ。指揮者（副指揮の村田氏）が客席中央の通路＝僕の数メートル先の右手＝で腕を振っていた。 趣向を凝らしたつもりだろうが、いろいろな人の編曲を集めたステージは個人的には「どうなんだろうなぁ」という印象を受けた。

４すて：　三善晃作曲　男声合唱とピアノ（四手）のための「遊星ひとつ」

ちょっと、このへんのピア伴というか協奏的な曲は聴くのが苦手ですね。おえコラの「新しい世界」と題した演奏会でのメイン・ステージ。チャレンジだったんでしょうが…

アンコール曲：

すいません、１曲目に山脇さんの振ったの何でしたっけ？　よく覚えていなくてすいません。

２曲目は強烈！　「斎太郎節」の新編曲でした。おえコラパワー全開でしたね。

いろいろハプニングがあったなか、お疲れさまでした。終演後、さぞやおいしいビール・お酒を飲まれたんでしょうね。上記は全くの個人的な感想です。どうか読んで気を悪くしないでくださいね。１１月の富山で開催されるコンクール全国大会も聴きに行きたいと思っているので、健闘をお祈りしています。 

Comments

[投稿情報: カツオ]

お疲れさんでした。慣れない東京でさぞやクタクタになったことと推察します。
１曲めのアンコール、確かに曲名が思い出せませんね。でも一日前に食べた食事が思い出せないくらいですから、お互いトシなんですよ。またふっと思い出したら連絡します。
確かに若い、幼い声（おそらく団員は早稲グリOBが多いはず）ではありましたが、こういった団体がいてくれることに男声合唱ファンの小生は安堵しています。この火が消えないよう応援していくつもりです。さすがに１１月の富山は少し遠すぎて参戦できないと思いますが…

[投稿情報: カツオ]

追伸
アンコールの一曲めですが、わかりました。
山脇氏のHPに出ているんですが、松下耕作曲の「ワクワク」という書き下ろし曲のようです。初めて聴く曲なので、覚えてないのではなく、知らない曲だったわけです。
お互い、安心しましたね。

[投稿情報: とおりがかり]

お邪魔します。
アンコール1曲目は、信長さんの「木」という曲らしいです。

「ワクワク」は2011年の演奏会アンコールで、作曲は松下さんでなく信長さんです。そのときの模様はYouTubeの動画で見られます。

[投稿情報: inukshuk]

とおりがかりさん、
コメントありがとうございます。

カツオさんが触れていた山脇氏のメッセージは昨年の演奏会についてでしたね。
それにしても、信長さんの曲は東京では人気がありますね。ハーモニーがクールというかドライというか…　関西では千原秀喜さん人気のほうが強い気がします。ちょっとウェット。作風がまったく違いますね。