9月18日(日)、この日、関西圏ではアマチュア合唱団の演奏会が目白押し。大阪のいずみホールでは淀川混声合唱団、京都コンサート・ホールでは京都エコーの演奏会が重なったが、僕は地元なら100年会館のクール・シュンヌの演奏会へ出かけた。
午後2時開演で、開場は1時半。1時40分までに着いたのに、客席はだいぶうまっていた。開演時にはほぼ満席状態。うまく通路側の席が空いていたのだが、その辺りは若いN高校生(勉強のため聴きに来たのであろう)コーラス部のエリア。隣の僕ちゃんが知ったかぶりに喋りどおしだが、さすがに演奏中は静かに聴いていた。
演奏会はRheinbergerの "Requiem in Es" で静かに始まった。東日本大震災の犠牲者に捧げる、という意味合いが込められているだろう。祈りにあふれる素晴らしい演奏だった。続いて、ベルギー出身 Jacobus Vaet の "O quam gloriosum" 今年のコンクール課題曲、そしてメンデルスゾーンの "Denn er hat seinem Engeln befolen"。 貫禄の演奏ですね、関西合唱コンクール、10月9日(日)聴きに行きます。
短い休憩の後、レーガーの「3つの合唱曲」と「枝の主日」。(感想は省略するが…)主宰・音楽監督の上西一郎氏、地味で真面目なプログラム・ビルディングだ。
最後のステージは、珍しいパブロ・カザルスの無伴奏合唱曲 "O vos omnes" と信長高富の曲が中心のピアノ伴奏付の合唱曲だった。個人的な見解だが、この合唱団の良さが発揮されるのはアカペラ合唱曲だと思う。コンクールでは完全無伴奏で勝負すると思うが・・・ 信長の「くちびるに歌を」では、さすがにぐっと来たが、アンコール2曲目の木下牧子「夢見たものは」では目頭に熱いものが来た。日本の平和な田舎の情景、東北でも奈良の十津川でも早く戻ってほしいものだ。
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