5人の女声による凄いアカペラ・アンサンブルである。松下耕氏が大絶賛というのも頷ける。
8月23日の演奏会当日、彼らはリハーサルのため午後4時過ぎに登場。各々で発声練習(ロングトーン、スケールなど人によって様々)をしたあと、ステージ上で軽く合わせてホールの響きを確認していた。自然な発声で絶妙のハーモニー♪ それにしても背が高い。5人組のうち、一番低い人で僕より高く170cmぐらい? 真ん中ののっぽの人は185cmはあろうか… 軽井沢の合唱フェスティバルのあと連日のコンサートで大変お疲れ、とのことだったが、リハーサル時もとてもにこやかでフレンドリーな感じだった。
さて、本番。席を増設して500席ほどになったALTIもほぼ満席状態。我々の第1ステージもまずまずの出来であった。このホールは響きが抜群に良く、客席も全体がよく見えて一体感が感じられる。
第2ステージのWishfulの演奏は客席の後方で聴くことができた。彼女たちはリハのときはリラックスした衣装でサンダル履きみたいな格好だったが、本番ステージでは黒のパンツスタイルにヒールのある靴で、さらにすらりと長身に見える。「雨」という曲では小道具のパラソルを使い、言葉は分からないが雨の降る様子をコーラスで表現していた。そして、松下耕が彼女たちのために作曲したという "Lux Aeterna" は出だしが音がぶつかり合う不協和音。5人とも音叉で音をとって静かに始まる祈りの音楽だ。完璧といってよいハーモニー。僕は立ち見スペースにしゃがみ込んで聴いたのだが、自分の腕時計の病身を刻む音が気になるぐらいだった。この曲が終わって黙祷のポーズ(休止)のあと、続けて松下耕編曲の「さくら」が演じられた。会場から一層大きな拍手が起こったが、来場していた松下耕氏本人が客席で立ち上がって拍手と彼女たちに投げキッス!! 演奏はさらに続き、バラード調の北欧の民謡やらリズミカルなマンボ調の曲が演じられ休憩。
ここで我々メンバーは再びステージの準備のため楽屋へ戻る。
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