5月5日(こどもの日)のこと、県内の某ホールで音楽系の催し物があった。妻が友人(僕も彼女が二十歳頃から知っている)に誘われ顔を出していた合唱サークルも出演するというので、休みでヒマだし聴きに行った。
催し物のテーマが「子守唄」で、こどもの日や母の日にちなんだこの季節に開かれているのか、今回が10回目だそうである。第一部は主催者である女性(ソプラノ)のリサイタルのような感じ。第二部がゲストというか共演者たちの出番なのだが、コーラスあり、マリオネット演技ありのバラエティーに富んだステージだった。
その中でもっとも感動したのが、この「キンキ雑楽団」。最初プログラムをみて「雑技団」と読んでしまい、曲芸でもあるのか?と思ってみていたら、ステージに出てきたのは何とも独特の雰囲気のグループ。紹介によると「さおり織り」という織物と音楽でつながっているグループ、とのことだった。最初に中南米のフォルクローレ風の曲を演奏したが、かなりユニークである。大半が障碍を持った人のようだが、その演奏の自由な雰囲気が何とも言えない。とにかく明るく屈託がない。縦笛、太鼓、マラカスのような鳴り物と歌。踊りなどはバラバラでさえあり、裸足で踊る女性もいる。「ネグリートの子守唄」「花祭り」などの演奏のほか、彼らの自作だという「いっしょにいることが」が演奏された。帰ってからPCで見たら、YouTubeでも見ることが出来る。
この人たちにはかなわない!と思った。いくら真面目に正確なピッチでバードやヴィクトリアやバッハのアカペラ曲を歌っても… この人たちの体からほとばしり出る自由な音楽表現は素晴らしいものだ。あちらこちらのイベントに参加して好評だというのも頷ける。このグループの後にデイサービスに通うお年寄りたちのコーラスもあり、(こちらはスタッフのお兄さんの声が聞こえすぎたのだけど)微笑ましいステージだった。美しい声でハーモニーをつくる声楽アンサンブルを僕らは目指しているのだが、それだけがコーラスではない、ということを思い知らされたひとときであった。
>この人たちにはかなわない!と思った。いくら真面目に正確なピッチでバードやヴィクトリアやバッハのアカペラ曲を歌っても…
ホンマそうやなあ。アマチュアの音楽家は、演奏レベルも楽しみの追及度も
ほんと中途半端だからね。ほんと、サラリーマンみたい。
だからといって、そんな中途半端なままでずっとやってちゃいけない、と自分は
いつも思うようにしてるけどね。
投稿情報: つのぶえ | 2011年5 月 8日 (日) 08:29
じつは来年の7月に大阪での演奏会開催が決まったんだが、どれだけお客さんを楽しませることができるか… 自分たちの自己満足に終わらないようにしたい。
大学のグリー時代は実力が伴っていなかったけれども、「東京ブギウギ」を踊ったり、「ドライ・ボーンズ」で骸骨の格好をしたり、それはそれで楽しかったが…
合唱界ではステージ上の動きなどのエンタテインメント性が昔から(最近では客席に下りていったりするシアターピース型もあるのだが)求められている気がする。
投稿情報: inukshuk | 2011年5 月 8日 (日) 10:41
こんばんわ!!はじめまして!
ありがとうございます!!
キンキ雑楽団のスタッフで伊藤といいます!今日このブログ読ませていただきました!よく聞いて観ていただいてのコメント、最高のうれしいお言葉いただきました!これを励みに、楽しくがんばります!10月29日夜に大阪でコンサートをします!もし、御時間ゆるせば来て下さい!
どうか ますます お元気で!
http://zatsugakudan.blog48.fc2.com/
投稿情報: すーさん | 2011年10 月20日 (木) 01:20