今年の旧正月は2月3日であった。最近は中国・韓国との心理的(といっていいのか)距離が近くなり、TVニュースなんかでも伝えられていた。日本を除く東アジアの多くの国ではこの旧暦の正月を「春節」として大々的に祝う。正月休みを利用して中国・台湾・韓国からの旅行客が数多く日本を訪れたようだ。香港マーケットも2月2日は半ドンだったが、明日7日から再開するのであろうか?
さて、本日のテーマは「大根餅」。これだ!
アメリカ、カナダ滞在中、飲茶をしばしば楽しんだが、海老ギョウザ(蝦餃=ハーカォ)・ニラまんじゅうなどの蒸し物、豚足・鶏の足などのコラーゲンたっぷりな珍味とともに印象に残っているのが、この大根餅。春節などのお祝いの時期によく食べられるようだ。カナダのトロント郊外では人口の一割程度が中国人(広東系が多い)で、ほぼ毎週末、近くの中華モールで飲茶を楽しんだ。ワゴンで売り歩いてくる店が多く、耳から料理名が入ってきた。これは「ローバーコゥ」と聞こえていたのだが、インターネットで調べると「蘿蔔糕」(ローポーガオ)とあった。
とにかく、こいつが無性に食べたくなって、2月5日の土曜日に神戸南京町に足を運んだ。前夜は大学時代のクラブ仲間と天満の例の店で牡蠣や鶏の造りを食し、北新地の例のバーに繰り出し、肥後橋の例のホテルに泊まった。で、朝10時半頃に神戸元町に着くと、イベント会場あたりには人だかりができていたものの、通りの端の方は案外すいていた。点心を売る店も開店間もないようだ。大根餅を売っている店を見つけ「家で焼くから」と冷凍した調理前のを買って帰った。
電車に乗り、会社に置いていた車に乗って帰ると、家に着いた頃には鞄の中の「冷凍大根餅」がいい塩梅に自然解凍されていた。フライパンに多めの油をひき、揚げるように焼くとうまくいった。中には干しエビと椎茸、ハムぐらい入っているかなぁ… とてもシンプルな味わい。タレもつけず、そのまま食したが、大根がもっちりでもなく口の中で微妙なほぐれ具合でとけて行く。やっぱりこれだ! 広東料理店の店先で一切れ100円のを買ったのだが、食料品店では固まりを1000円で売っていた。年中売っているのかなぁ。次回はそちらを試してみたい気がする…
懐かしい!私も米国にいた頃、よく食べました。Turnip Cakeと呼ばれていました。水餃子もおいしかったな。
そういえば、昨日実家がある横浜へいったら、電車が随分と混んでいました。中華街の旧正月を見物に来た人達でにぎわっていたのでしょうね。
投稿情報: 平田陽一 | 2011年2 月 6日 (日) 21:18
米国NJ州にいた頃は、先輩や同僚に教えて貰った Fort Lee やその近くのハイウェイ沿いの中華料理店にたまに DIm Sum に行きました。店の名前は忘れてしまいましたが… もちろんマンハッタンの中華街に出かけたこともありました。
でもカナダ・トロント郊外の Mississauga の印象が強烈です。僕よりも妻の方が耳がよく、「山水豆腐花」なんて上手に広東語のまねをして言ってました。北京語よりも音楽的なんでしょうか? 広東語、飲茶は生活の一部でしたねぇ。
投稿情報: inukshuk | 2011年2 月 6日 (日) 22:43
Fort Lee の有名な店の名前は"Silver Pond" ですよね? 今朝、車を運転していて思い出しました。小奇麗なお店。青島ビールなんか頼んだりして…
でも、その後、雑然とした雰囲気の方が好きになりました。ジャスミン茶よりも水仙茶とかプーアル茶かな。
投稿情報: inukshuk | 2011年2 月 7日 (月) 10:06