金曜日のETV「芸術劇場」で昨年秋に来日公演した「オルフェイ・ドレンガー(略してOD)」の演奏会の様子が放映された。サッカーのアジア・カップ、準々決勝の日本対カタール戦のウラだったこともあって、ODの方は録画することにした。サッカーの試合を見ながら、時々ちらちらとチャンネルを変えていたのだが、昨日、録画をじっくり見た。
このODについては、過去に2010年5月16日付のブログ記事「1984年の頃」で初来日公演を大阪で聴いたことに触れている。VTRを視聴して感じたのだが、この手の演奏会はやはりコンサート・ホールなどで体全体で聴かないとダメだなぁ、ということである。会場で生で聴いた人は感激しただろうが、合唱団員が客席に降りて、聴衆を取り囲むように歌った曲もあった。ウィティカーなどの現代作曲家の作品が目新しい。そして、ソプラノ・ソロの入った曲もあった。間宮芳夫の「コンポジション」からも一曲入れているし、プログラム・ビルディングに趣向を凝らしている。
だが、、である。予期していたほどの感動はなかった。上に触れたように臨場感の問題もあるだろうし、こちらが歳を取ったせいかもしれない。1984年当時はまだ大学を出てまもなくで、混声合唱を始めたものの、グリーのOB合唱団で依然、男声合唱を続けていた。当時会場で買い求めたLP2枚は行方不明だが、後日 梅田のタワー・レコードかどこかで買い求めた輸入物のCDが手元に一枚ある。”BIS”というレーベルで1987年制作の "OD highlights" 。指揮は当然 Eric Ericson である。(ちなみに昨年の公演では女性指揮者になっていた) 改めてこのCDを聴いてみると、今流行りのトルミスなんて、この頃から演奏している。古典的なものでいえば、R.シュトラウスの「夢の光」~最近では創価学会関西男声合唱団がコンクールで歌ってくれた~や、サン=サーンスの「サルタレッロ」などが聴いていて楽しい。
音楽は聴く時の気分によっても印象が変わってくるものだ。また日を改めてVTRを視聴してみたい。
さて、今日は伊丹で関西混声合唱フェスティバルのステージがある。ぼちぼち支度をして出かけることにしよう。
因みに明日(1/26)は、森麻季さんの新しいCDの発売予定日です。
「アベマリア」を集めた曲目によるCDで、昨年末放映したNHKの「坂之上の雲」のエンディングテーマが番外編で収録されているようです。
小生は宣伝マンではありませんが、気が向いたらどうぞ。
投稿情報: カツオ | 2011年1 月25日 (火) 12:27
ソプラノ・ソロの"Ave Maria"も美しくていいけど、合唱の名曲も多いですね。
ヴェルディのは「謎の音階」で有名だし、京都のアンサンブルでは今度、16世紀スペインの作曲家 Francisco Guerrero(ゲレーロ)の "Ave Maria" をダブル・コーラスでやります。
先日の混声フェスではゲレーロの "Duo Seraphim clamabant" をトリプル・コーラスで歌い好評でした。
投稿情報: inukshuk | 2011年1 月25日 (火) 18:11