村上春樹のシリーズ完結編、今朝読了した。4月16日の発行日にAmazonから宅配便で届いて以来、ぼちぼちと読んで約一週間かかった。筋書きは書かないことにするが、第12章の「世界のルールが緩み始めている」で、ハッとさせられ、そのままスリルに満ちた物語がぐんぐん展開していった。
これは天吾と青豆のラブストーリーだな、と思う。「ノルウェイの森」とは別のかたちでの… 実際の1984年、僕は26歳。彼らよりは少し若かったけど、その前の年、僕は年下の女の子に熱い恋をして、春から夏の間に短くもはかなく破綻してしまった。オクテだった僕にとっては熱き青春。別の女の子(彼女たちはかなり性格の違う短大の友人だった)に村上春樹の「風の歌を聴け」を教えてもらったのが確かその年の初め。以来、僕は春樹の小説・エッセイを27年間読み続けている。
その間、別の女性とまた熱い恋をして結婚。今では二十歳になる娘がいる。でも、僕は未だに(ティーンエイジャーのとは云わないが)20代の熱いロマンチックな心を持ち続けているかもしれない。春樹の小説のおかげかなぁ? 現実からの逃避かもしれないですが…
1Q84、売れとるなあ。村上春樹、そうとう儲けとるで、という感じですね。こちらも羨ましい。
小生は某国とは違い、緊縮財政を強いられておりバラマキ的支出はできません。よって、この作品は文庫化されるまで待ちたい、と思います。
でも、面白いらしいですね。
投稿情報: つのぶえ | 2010年4 月25日 (日) 13:47
世の中には春樹アレルギーの人もいるようです。たとえば、ブランド名のオンパレードに拒否反応を示す人も。でもそれは表層のテクニックであって、深層の「愛のテーマ」を読みとってほしいなぁ。僕にも東京の地理はよく分かりませんが、それでもこの作品は全世界で翻訳され愛読されることになると思います。
投稿情報: inukshuk | 2010年4 月25日 (日) 16:47