今朝(10/13)の朝日新聞朝刊を見て驚いたのだが、奈良地方版に合唱コンクールの記事が出ていて、「クールシェンヌ全国へ」の見出しがあった。てことは「混声合唱の部」で1位金賞だったんだ。
大学ユースの部が終了してから午後4時過ぎから始まった混声合唱の部は出場が11団体。全部聴いたのだが、演奏終了が6時45分頃で、審査結果を待たずに会場を後にした。JRでわりとスムーズに乗り継ぎしたのだが、それでも帰宅は午後8時半頃になった。電車の中で千葉に住むグリー時代の同期に大学ユースの結果をメールしていたのだが・・・ いたみホールで審査結果を聴いた人々にはどよめきが起こったのではないだろうか? そして2位はどこだろう? 参加各団には順位を含めた審査結果が出ているはずだが・・・
さて、昨日の夕方に戻ろう。職場・一般の区分がなくなった「混声合唱の部」は偶然にも旧職場の部の団体からスタート。日本生命、新日鐵住金、パナソニックとつづく。住金は M.Reger の Nachtlied と僕の好きな F.Poulenc のト長調ミサから。余裕の破綻のない演奏でもちろん金賞。必死のパナソニック合唱団は「夜もすがら」と F.Martin の二重合唱ミサから。ここも文句なしの金賞だが、ひょっとするとこれでも全国大会行けないかも?状態。演奏者も懸命だが、審査員はどうだろう。各者の好みや価値観が反映され、結構あれっ、という順位付けがされたりすることがある。今回はとくに興味のあるところだ。
以下、個人的に印象に残ったところを記す。審査員と同様、全くの主観であります・・・
課題曲の「夜もすがら」は僕たちが演奏会で取り上げた曲だ。豊中混声のはやや淡泊で、曲の流れが悪かったように思う。貝掛混声はジュニア世代も多くピュアなハーモニーが聴けた。自由曲も含め清涼感のあるハーモニーが心地よかった。淀川混声はとても丁寧な「夜もすがら」、個人的にはこれが一番好きだ。自由曲は信長貴富の無伴奏曲。よどこんには珍しくドロドロした感じの曲でしたね。
Chœur chêne は演奏が始まってすぐ気づいたのだが、以前と変わらぬ32人編成なのに会場にはそれ以上の人数で歌っているかのような豊かなハーモニーが響いていた。絶妙なアカペラの響きはこの団の特徴だと思う。Nachtlead はばっちり決まり、次は F.Mendelssohn の Weihnachten という曲をさわやかに。最後に A.Schoenberg の難曲 De Profundis だ。最近の上西一郎氏はロマン派だけじゃなくってこんな現代曲もやるんだ。これを破綻なく歌いきった結果だろうな。今部門のトップというのは。審査員席の後ろで聴いていたが、雨森文也氏は手を頭上まで上げて拍手していました。
最後の演奏団体は混声合唱団はもーるKOBE。大人数で自由曲はピアノ2台を使った三善晃の「であい」。これも演奏会のフィナーレのような感じで楽しく聴けた。この団には大学グリーの後輩も所属して歌っていて親しみを感じる。スケールの大きな演奏で金賞獲得。
台風の影響で「室内合唱の部」が19日に延期になり、その結果を待って全国大会出場団体が確定するということだが、昨年実施の部門編成替えによって関西支部の「混声合唱の部」が大激戦区=狭き門になったことは誰もが感じていることだろう。その中でわが奈良県の Chœur chêne が全国大会行きの切符を手にしたことは誠に悦ばしいことではあるが・・・
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