京都の鈴木其一展も会期が前中後の中期に入り2月4日(土)の夕方、コーラスの練習前に見に行った。じつは前回記事にしてから日曜日(前期最終日の1/22)の強化練習前に覗いたので、今回が3度目の其一展である。
第1展示室のメインが『風神雷神図襖』から『萩月図襖』に変わった。渋い絵だ。東京富士美術館の所蔵品↓
http://www.fujibi.or.jp/our-collection/profile-of-works.html?work_id=3579
照明の当たり方で月の見え具合が違う。萩の花や枝葉の書き方は近寄ってしゃがんで見るが、月は下がって斜め後から見ると美しかった。
『桜・楓図屏風』(出光美術館所蔵)はきらびやか。金箔の地のスペースが広い。これは第2展示室だったろうか。一番奥に『富士千鳥筑波白鷺図屏風』(個人蔵)。これは金と銀、動と静の対比が見事だ。NHKの『日曜美術館』で紹介されていたのを覚えている。その横に掛けられていた『富士・筑波図』(岡田美術館)は静かな感じだった。
後期(2/7~2/19)には『富士筑波山図屏風』(ブリジストン美術館)が展示されるようだ。
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/news/2017/0105_01.html
じゃぁ、また今週末にでも見に行かないとなぁ。12日には日曜強化練習もあるし、練習場のすぐそばだ。「友の会」会員になって大正解。こんな滅多に見られない美術品を何度でも好きなだけ鑑賞できるのだから。とくに細見美術館は展示スペースが限られているので会期中に展示替えが多い。こちらも毎週土曜日は京都の練習に通っているし、午後6時まで開館しているのが助かる。
ところで前回の記事で紹介した『鏡餅と鼠図扇面』は最終の第3展示室に展示、の誤りだった。この中期では少し移動されていたが、『十二ヶ月図扇』(太田記念美術館)が新たに展示されていた。これも中期・後期で6本ずつ展示替えとのことだ。図録によると1月は「若松福寿草」、6月は「凌霄花(ノウゼンカズラ)」。花が色鮮やかだ。『十二ヶ月花木図短冊』というのも出ていたが、このあたりのデザイン性が琳派らしいといえるだろうか。
デザイン性といえば、『夏宵月に水鶏図』(個人蔵)にはあらためて目を見張った。表装の部分にまで紫陽花と雨などの絵が描かれている。う~ん、とうならせる。買ってきた図録をよく見れば、表紙にこの描表装のデザインが使われている。この展覧会、是非また見に行きたい。
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