1月28日(土)の午後、大阪・中之島の国立国際美術館で開催の「クラーナハ展」に行ってきた。 http://www.nmao.go.jp/exhibition/2017/vienna.html
チラシを見て前から気になる展覧会だったのだが、前日の金曜日の夜、何気なくTVのチャンネルを切り替えると、BS放送でクラーナハ展の解説番組をやっていた。このタイミングでというのは東京の国立西洋美術館で開催された時の放送の再放送だろうか…? 大阪展はちょうど28日からだ。
昼食をとってから近鉄電車で難波まで行き、地下鉄四つ橋線の肥後橋で下車。徒歩10分ほどで美術館に到着した。午後3時過ぎ、開催初日で混雑しているかと思ったが、ちょうど講演会が講堂で行われている時間で、展示会場は「そこそこ」の混み具合。行列ができて見るのに不自由する、といった状況ではなかった。
16世紀に活躍したクラーナハ(父)のことは今までほとんど知らなかったが、件のTV番組を見て大いに興味を持った。ザクセン選帝侯に仕えた「宮廷画家」として中世的な肖像画・版画の作品が数多いようだが、より興味深いのは『ヴィーナス』などの裸婦像 http://www.tbs.co.jp/vienna2016/work/work4.html や、
神話や旧約聖書を題材にしたような例えば『ホロフェルネスの首を持つユディト』 http://www.tbs.co.jp/vienna2016/work/work5.html である。『ユディト』は番組でも詳しく紹介されていたが、修復に3年かかってのお披露目ということである。
『ヴィーナス』などの裸体表現の参考作品として現代作家 John Currin の <<Sno-bo>> という作品が出展されていたが、こういう古典にinspireされた作品を見るのも面白い。そういえばピカソの版画もあったなぁ…
僕は京都国立近代美術館の「友の会」会員カードで入場できたが、これはお金を出しても見たいと思わせる展示会だった。ちなみに観覧料は当日券1600円也。
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