昨日、ある催しで高名な音楽史学者の皆川達夫先生にお会いした。というより、僕の所属する合唱団がモデルとなって合唱講習会が開かれ、先生の指揮でルネッサンスの合唱曲を歌うことができた。曲はパレストリーナの宗教曲 "Sicut cervus"(泉を求める鹿のように) と モンティヴェルディの世俗曲 "Ecco mormorar l'onde"(波はささやき)であった。
御年83歳のご高齢であるが、矍鑠とした指揮ぶり、熱のこもった指導ぶりには感動した。先生の声はNHK-Fmの「バロック音楽の楽しみ」などで馴染だったが、そのお姿を観るのは初めて。ユーモアも交えながらも厳しい指導であったが、楽しく講習の2時間を過ごすことができた。会場の聴衆も "Sicut cervus" を最後に一緒に歌い締めくくった。
おまけがあって、ターミナル駅前のホテルで行われた皆川先生を囲む懇親会にも参加し、最後に握手までしていただいた。小生の一生の思い出となるだろう。想えば男声合唱を始めてから32年、無骨な声をぶつけ合うような合唱が初めの楽しみだったが、50歳を過ぎてルネッサンスのポリフォニーを心から楽しめるようになった。長い道のりだったような気がするが、まだまだ勉強・精進はこれから。あと20年は頑張るぞー、とひそかに思った一日であった。
でも、ホテルで飲んだ生ビールはホント旨かった。2杯も飲んでしまいました。(料理はホタテと何とかのカルパッチョ&柔らかハンバーグみたいな上品なものであった。) 帰宅後もカンパチとタコの刺身をアテにお気に入りの「六代目百合」のロックをかなり飲ったので、寿命があと20年あるか・・・
皆川達夫氏は、NHKラジオ
第一放送・日曜日の8:05
AMからの「音楽の泉」の案内
役をされていますよ。
でもこの番組、まだ続いている
のが何ともスゴい。
投稿情報: つのぶえ | 2010年7 月 6日 (火) 06:47