先日、サリンジャーの訃報に接しての記事を書きましたが、久々に彼の文章を読みたくなり、海外時代に買ったペーパーバック "Nine Stories" を書棚から取り出して読んでみました。
とりあえず、第1篇の "A Perfect Day for Bananafish"、過去に何度となく訳文で読んだし、高校時代に衝撃を受けた文章であります。何とか原語でもいけますね。近くの図書館で野崎孝訳の文庫本も借りて来ましたが… 小さな子どもに話すにしても、Bananafishという突飛な発想に驚きますね。エレベーターのエピソードは、精神を病んだ主人公を見事に表現しているし、最後のピストル自殺のシーンはそれまでの会話調から一転して、クールに描写して締めくくっている。
1948年に発表されたこの作品に「ちびくろサンボ」("Little Black Sambo")の話が出てくるのも面白いですね。僕は幼稚園の学芸会で(何の役だったか忘れたけど)劇をやりましたよ。
さて、次はコネチカットの「ひょこひょこ」おじさん、読むのはいつになるかな?
最近のコメント